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Ver.5(W4-930SG)を試聴 [ATL-Speaker]

2015/07/08

Ver.5(W4-930SG)を試聴


試 聴
スピーカー(Ver.5 W4-930SG)・アンプ(PMA-50)・CDプレーヤー(Azur351C)で試聴。
今回のCDは、全て1000円であるが音質的にはどれも素晴らしいものである。


Fauré : Requiem by Michel Corboz & Berne Symphony Orchestra
412JQJNM67L.jpgGabriel Faureが1880年代後半に作曲したレクイエム集である。
1972年5月カジノ・ドゥ・ベルンの録音でMichel Corbozが指揮している。
Michel Corbozの音楽センスは、細かいところまで考え尽くされた特出した構成となっている。
リマスターCDとしては一品で、音に艶があり微小入力に強く空間表現力は素晴らしいものがある。
第3曲サンクトスでは、染み透るような素晴らしいボーイ・ソプラノが静寂の中から湧き出る。そこには心癒す何かがある。
一種独特な揺らぎを感じる曲もあり、夜聞き込んでゆくと睡魔と共にその場に居るような錯覚さえ覚える。

紙コーン(W4-930SG)の持つ透明な高域は、クラッシックとの相性が非常に良い。



Paul Desmond  Desmond Blue
desmond blue.jpg1962年LPリリースの2002年にリマスターされたCDである。1960年代の煙草臭い中でジャズを聴いている感じがする。
1曲目のMy Funny ValentinはMiles Davisも良いが、Paul&Hallが演奏すると格別な感じがする。
2曲目にタイトル曲のDesmond Blueが入っている。うっとりするような、ふわ~として包み込むようなサックスの入りであり、Paulの真骨頂を感じる。
Dave Brubeck Quartetで名を馳せたPaulであるが、このRCAから発売されたギターの巨匠Jim Hall との演奏も美味なアルバムに仕上がっている。

サックス等の管楽器と共鳴管は、形状も似ておりマッチングが良いようである。



Milt Jackson  Pyramid
Pylamid.jpg1960年に演奏された4回のセッションから構成されている。
その後、2003年?に24ビット・デジタル・リマスタリングされたものを聴いた。
演奏者としてのMilt Jackson(VBP)も素晴らしいが、John Lewis(P) の構成が良い。
当時の50年以上も前のマスターから作られた音とは思えない臨場感があり、冒頭の Vendomeではビブラホーンの揺らぎと、乾いたドラムスの打音が迫ってくる。
MJQのアルバムで思い浮かぶのはDjangoであるが、このPyramidも素晴らしいCDの一枚である。

Ver.5は、透明でエッジの切れる音源に対して素晴らしい表現力&レスポンスを見せる。



Ver.5(W4-930SG)の設計は、低域下限を必要以上に伸ばしていないが50Hzまでは粗落ち込みなく満足できるものである。高域も透明感がありツイーター並みの伸びがすばらしい。又紙コーンの独特な表現力と繊細感がある。

  良いじゃ~ん

     このスピーカーも音楽を聴くのに満足できる完成度まで達したようだ!!






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ZZA700

満足できる完成度にまで達したとは、素晴らしいですね!
「その場にいるような錯覚」が言わば最終到達点ですから、
それを得られたということはどれだけ素晴らしいかを物語っているのだと思います。
by ZZA700 (2015-07-09 08:07) 

Sasha

ZZA700様
メールありがとうございます。
さて、今回のVer.5ですが悪戦苦闘の末ここまでたどり着きましたが、共鳴管の絞り方がきつすぎ苦戦しました。
実験とシミュレーションとでは誤差が大きく、時間が掛かりすぎました。
反省しています。

by Sasha (2015-07-09 13:21) 

そらへい

一つのスピーカーを作り上げ
満足いくまで音質追求するというのは
大変ですがまたやりがいのあることですね。
フォーレのレクイエムの合唱、ポールでスモンドの伸びのある
アルトサックス、ミルトジャクソンのバイブ
音質追求にはどれも良い素材ですね。

by そらへい (2015-07-11 09:53) 

Sasha

そらへい様
Blog読んで戴きありがとうございます。
さて音質追求は、個人差があると思いますが、私なりの判断と快さで決めています。
欲がある以上本当の完成の日は無いのでしょうが・・・

by Sasha (2015-07-11 17:48) 

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