Alapir12p or Alpair12pwの選択 [ATL-Speaker]
2018/09/30
Alapir12p or Alpair12pwの選択
今回の選択は、あくまで小生のVer.6.1に付けて決めたもので汎用的なものではありません。
さて、以前もAlapir12pとAlpair12pwの周波数特性比較を出したが、縦軸だけ合わせた2枚では評価しにくいという声があったので、今回は一枚にまとめてみた。
Alapir12p(Blue) / Alpair12pw(Red)
Alapir12p(Blue)
発表されている周波数特性は、蒲鉾型で何方かというと高域優先型に感じる。
実際の音も高域が少々耳につく、と言うのも小生のシステムがATL共鳴管であり、背圧を避ける設計に成っているためである。
密閉・バスレフ・バックロードでもない、背圧利用が非常に少ない平面バッフルに近いシステムである為、高域レスポンスが良く少々耳障りに聞こえるのであろう。
スピーカー背面の容量を絞れば影響は避けられると思われるが、別の影響が出て来るであろう。
ハイコンプライアンス化された非常にワイドレンジで使い易いユニットである。
微小入力に良く反応して、音質はカラッとした聴きやすい音である。
フルレンジ一発でと言う方には、一押しのユニットである。
Alpair12pw(Red)
周波数特性を見る限り、100〜10kHzまで比較的フラットであるが、その先は緩やかに減衰している。
今まで取った双方のFFT比較では、100Hz以上は粗近い周波数特性が得られている。
16cm以下のウーハーと称するものでは、ある程度中高域は伸びているが実際に試聴して見るとレスポンスが悪く聞くに耐えない音になるものがある。
それでは、Alpair12pwは如何かと言うと、1ヶ月のランニングを終了して10KHz迄はレスポンス良くフルレンジに限りなく近いウーハーと言えるであろう。但し10kHz以上はツイター(TW4Silk)の助けが必要である。
Alpair12p/Alpair12pw 双方基本的には同根であり音質的にも似ている。但し、Alpair12pwはウーハーと称するだけあって低域はAlpair12pを圧倒する。又コーン紙の重量増もあってAlpair12pwの方が僅かに骨太である。
ユニットの選択
何度もユニットの付け替え、試聴を繰り返した結果として Alpair12pw+TW4Silkをチョイスした。
選択理由としては、やはり圧倒的な低域の伸びと量である。当初 Ver.6.1の製作目的であった、30Hz迄のフラット化達成の為でもある。
又、Alpair12pwは、フルレンジをベースとしたウーハーであり、小生のATL共鳴管にベストマッチングのユニットである。
Alpair12pと僅かに違う中高域も小生の好みにあった。
ここからは、本当の最終追い込みが始まる・・・
Bye!
DENON DCD-S10Ⅱ ピックアップ交換 [その他]
2018/9/19
DENON DCD-S10Ⅱ ピックアップ交換
DENON DCD-S10Ⅱ
再生不能となっていたDCD-S10Ⅱを修理してみた。
情報不足で一時は断念していたが、Net & You Tubeでは部品交換で比較的簡単に修理できる様である。
CD故障の主な原因
CDの故障は、下記する2点が大半だそうである。
1. ゴムベルトの劣化
2. ピックアップのダイオード劣化(消耗品)とのこと
小生の場合、CDの搬送は問題なく、ゴムベルトはOKと判断。
DCD-S10Ⅱのピッアップはシャープ製H8147AFの様である、純正品は無く互換品をAMAZONで購入した。(中身は勿論Made in China一寸心配)
カバーは、12ヶのビスで固定されている。振動対策の為か内側にブチルゴムが貼ってある。
蓋を開けると内部は銅メッキされているが、サビが出ていないのでメッキ上に再処理が施されている。
内部の電源トランス・コンデンサー等、相当な物量投入の跡が見える。
ここでトレーを覆っているカバー(DENONと書かれている)を外さなければピックアップの交換は出来ない。
前面パネルを留めている4ヶの銅ビスを外し、2ヶのブチルゴムの端を剥がしパネルを少し斜めにすると。隠しネジを回す事が出来る。
その他ケースを留めている5ヶの銅ビスを外す。
次に銅メッキカバー脇の前側の2ヶのビスを落とさない程度に緩める。
これで、銅メッキカバーを外す事ができる。
次に、電源を入れトレーを出す。
トレーは、制振塗料が塗られており、20年の経時変化でベタベタになっていたのでアルコールで拭き取った。
後ろからトレー内部を撮影。
トレー中央の大きめのビス1ヶでガイド棒を留めてあるので、これを外す。
次に2ヶのコネクターを外すとピックアップ全体が外れる。
左(旧ピックアップ)/右(新ピックアップ)
レンズに触らないように、2ヶのコネクターを付け変える。
次にガイド棒を差し込みネジ止めすれば、ピックアップ交換は終了である。
再 生
電気的調整はしていないが、DENONサウンドは出た。
暫くランニング・・・???
問題発生!!
今度はリモコンが動作しない!
追 記
リモコンをバラして接触部分をクリーニングした結果、現在は正常動作しました。
Alpair12pwの購入 [ATL-Speaker]
2018/09/04
Alpair12pwの購入
フィディリティムサウンドさんを訪問
Alpair12pとAlpair12pwの比較試聴の為、勝田台にあるフィディリティムサウンドさんに友人と2人でお伺いしました。
社長の〇〇さんは大変気さくな方で、各種スピーカー試聴と共に楽しい話を3名で4時間も繰り広げさせて頂きました。
上の写真のトールボーイバスレフでAlpair12pとAlpair12pwの比較試聴を行いました。
Alpair12pの中高域はフラットでバランスが良く聞こえましたが、低域は圧倒的にAlpair12pwに分があります。Alpair12pwの高域は不足気味でやはりツィータが欲しいと感じました。
共鳴管又は大型バスレフで聞けば、背圧も減り中高域のレスポンスも改善されそうです。
と言うことで、両手にAlpair12pwを持って帰路につきました。
翌 日
Alpair12pとAlpair12pwを比較したが外見は粗同じで、仕様では2点が違っている。
(1)マグネットがAlpair12p(φ11.0×2.3cm)でAlpair12pw(φ10.0×2.0cm)と僅かに異なっている。
(2)コーン紙重量もAlpair12pがMo(10.2g)、Alpair12pwがMo(11.7g)と違っている。
Alpair12p(中央・左手奥)/Alpair12pw(右奥)
Alpair12p(左)/Alpair12pw(右)
他に、コイルが巻いてあるボビンにAlpair12pは10ヶの穴が空いているが、Alpair12pwは穴なしである。
周波数特性
エージングなしで、Ver6.1(ATL共鳴管)にAlpair12pwを付けて周波数測定。
Alpair12pw単体
上記システムにツィーター(TW4Silk)を付けて測定
Alpair12pw+TW4Silk(8Kで6dbカット)
特性は、下膨れ(30〜60Hzが+5db)の低域重視のスピーカーとなっており、ピラミッド状の予想通りの特性であった。この下膨れの修正も考えているが、エージング後にカット&トライで補正を予定。
又、Alpair12pで気に掛かっていた80〜150Hzの落ち込みも解消されている。
この特性からして管長を3.5mにして24Hzも狙えそうである。然しながら、現状でも充二分な低域を確保しており、怒でかいパイプオルガンを再生しない限り、巨大化は無用の長物か?
1時間のランニングでは、中域の立ち上りが今一であり今後のエージング効果を待つしかない。
Bye!