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マルチバスレフの設計 [マルチバスレフ]

2011/3/25

Tall boy multi-bass reflex speaker

ダブルバスレフポンチ絵280.png


マルチバスレフ計画
Tall boy multi-bass reflex speaker と長々と命名してしまったが、バックロードホーン+バスレフの半分半分でセミバスレフで構想した。
へそ曲がりの小生は単なるマルチバスレフでは面白みがないので、ホーンとバスレフの組み合せで低域を稼ぐエンクロージャの設計を試みた。
基本的考え方は、ショートホーンでロードされた低域を第2空気室に導きバスレフ効果で更に低域を狙うものでハイブリット的考えである。
先ずシュミレーションプログラムで試行錯誤してホーン長を35cm、第一室を8 ℓ とした。

a. 定在波の影響を避ける為、第1室を8 ℓとして 思い切り大きく取った、これでバススレフの動作領域まで空気室を拡張した。
b. ホーンロードを僅かに掛けるため、35cmのホーン長となったが、ホーンの動作ではなくバスレフポートに限りなく近い。
c. 残りの部分は第2室とした。
d. 最終的なバスレフポートの設計は60~70Hz前後の低域を狙って全体の容量より計算した。


言ってみれば、ゲテモノに属するかもしれない。


仕 様
対象ユニット
 FE108EΣ・FE103En-S・FE88ES-R等

エンクロージャー
 板厚 =15mm
 高さ =90cm
 幅   =16cm
 奥行き=29cm

 第1空気室 = 8 ℓ
  r1=5.0cm  (13cm×6.0cm)
  r2=7.0cm  (13cm×8.7cm)
   L(ロード長)=35cm
  計算上のポートの共振周波数は91.5Hz

 第2空気室容量 = 14 ℓ
  ポート幅 =13cm
  ポート高さ=8.7cm、
  L(ロード長)= 15 cm
  計算上のポートの共振周波数は Hz


シュミレーション
シュミレーションプログラムでショートホーンの動作(第2空気室がない場合)を見てみた。
ここからホーン長を35cmとした場合、第1空気室の容量は5~12ℓ に波形を見ながら詰めてみた。空気室容量が大きくなると定在波の影響が少なくなることが分る。
シュミレーションで見ると実際の動作は、ホーンの動きではなくバスレフ動作である。

周波数の特性では200Hz付近の落ち込みを如何にカバーするかも問題となる。
対策としては、後板の厚みを9mm~12mmで材質を選定して、板の共振を利用。


第1空気室とショートホーンの動作
ピクチャ-2.png


次にダブルバスレフの計算式を使い、第1空気室、第1ポート面積・ポート長を設定し、第2空気室、第2ポート面積・第2ポート長 最終的仕様を詰めてみた。

式は一般的に使われているダブルバスレフの式を借用させて貰った。
ダブルバスレフ計算.png
この式での計算では、
      第1ポート共振周波数=99.3Hz
      第2ポート共振周波数=30.3Hz
                  である。

不明な点が多い為、製作予定は未定・・・


追 記 1
 オーディオDACⅠでは次回は、"PCオーディオのソフト選び” の予定であったが、コンピュータの動作不良の為延期させ下さい。トホホ・・・

追 記 2
最近の情報で、既にこのシステムと似たBHBS(バックロード・バスレフ?)があることを知った。このBHBSは基本的にはバックロードである。
今回の小生が設計したシステムは、基本がダブルバスレフであるので若干違っているが似て非なるものか・・・。

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