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アナログレコードの試聴 [レコードプレーヤー]

2020/08/27

アナログレコードの試聴

IMG_0593.jpg
レコードプレーヤーの修復も終わり、久しぶりにLPレコードを聴き同CDと比較してみた。
LPと言っても120枚程度しか持っていなく淋しいものである、近年良質のLPを探すのは大変で中古LPではノイズが気になってしまう・・・



試聴したLP&CD
La Folia
IMG_0601.jpg素晴らしい録音で存在感が凄い、そこに楽器等が在るかのような表現力がある。
情報量も非常に多く、細部の見透視が良い。又アコースティック楽器の響も素晴らしい。
何と言っても音の立ち上がりは凄いものがある。B面に鞭の音が入ったセクションで ’バシー!’ 犬もびっくり飛びだしてきた。
同CDを持っていたので聞き比べたが、このLPの鮮度は圧倒的に高い。
音楽的には好きではないが、LP録音はすばらいいのでたまには聴きたい一枚。




Waltz for Debby
IMG_0610.jpgこちらもCD・LP両方があったので聞き比べた。
ビル・エヴァンス トリオの代表作でベースの響きでシステムの判定が行われることが多い。
CDでは音がまとまる傾向にあるが、ベース等の低域エネルギーの大きい部分はLPと同等か寧ろ優れている。 
他方、LPの方は僅かに線が細く感じるが、奥行き・広がり・立体感があり、分解能が高く臨場感豊かである。
ベースの低域に関しては、弾むような独特なセッションがあるが、充分に沈みこみ低域再生が行われている。

音マニアの話であるが、Waltz for Debby中に地下鉄のドーという40Hz付近の低周波が数多く入っているとの事、その音が出ているかのチェックしてみた。
色々な場所で聴けるようであるが、Some other timeが始まって15秒後に入っている地下鉄音でLPとCDで比較してみた、確かに40Hz付近の低音は入っており、CDよりLPの方が音圧が大きく聞こえた。



今回、偶々同じCDの聴き比べをしてしまったが、最新機材で同条件の製作工程で作られたLP・CDを比較すれば良いのであろうが、同曲・同ミュージシャンでもLP・CDでの音質比較することは難しいと感じた!!



雑 感
LPではスピーカーのfo付近の低域でコーン紙が大きく揺れる。これはLPの撓みが原因と思われるが、超低域の音楽信号をLPに入れられる可能性もある。小生のように低域重視の視聴の場合、自然な重低音が入るLPは、最高の媒体と考えている。
LPとCDの音質の違いをと問われれれば、LPのスポンテニアスな音は疲れを全く感じさせないし、3次元的表現が得意である。LP全般的に言えることであるが、圧縮された部分がなく音のリニアリティーが良い。
情報量は、LPの方が許容量は多くCDに勝る。

古くはエジソンの蓄音機から現代はコンピュータ音源と進歩?して来たわけであるが、最近の音源はクロックノイズで音を汚していると感じる場合が多く、人間はその音の違いが聴こえてしまうから達が悪い。
コンピュータ音源よりもCD、CDよりもLPの方が付帯音が少なく感じる。
反面、LPの音を聞くまでの作法が非常に面倒で片面15〜20分で終了してしまう。又、アナログ再生には、プレーヤー・カートリッジ・アーム等の機械部品、カートリッジ結線ケーブル・プリアンプ等の電気系が必要でその品質に寄っても大きく音が左右される。その出費も相当なものになる。
ということで、C/Pは圧倒的にCDがよい!

小生のシステムで聞く限り好みはLPであるが、CD作成もここ10年の録音技術/圧縮技術の進歩は目覚ましく音質的にも飛躍的に良いものが多く出されている。
クロックノイズ等を考慮に入れても、CDの利便性は捨て難いものがある。


改造OTTOプレーヤーについて
改造箇所は、筐体の強化・軸周りの剛性アップ・電源部を別途ボックスに収納、詳しくは10年前に書いたTP-L50の改造を参照(本文左のマイカテゴリ→レコードプレーヤーから)。
120極ACモーターを使用して、最小限のトルクで回している。その為、コギングは他のダイレクトプレーヤーに比べ圧倒的に少なく、理想に近い形と考えている。
超強力モーターでぶっちぎる音は出ないが、音の滑らかさは最高である。


再生装置
レコードプレーヤー
 モーター    OTTO製 120極ACリニアモーター
 軸受け     OTTO製 ベース強化
 アーム     Pro-Ject カーボンファイバーアーム
 カートリッジ  DENON  DL-103
CDプレーヤー   DENON  DSD-S10Ⅱ
         (光出力ーPMA-2500NEのDAC使用)
アンプ      DENON  PMA-2500NE
ケーブル     BELDEN 8470
スピーカー    自作共鳴管(Ver.6.1)
 スピーカーユニット(Alpair12pw+CORAL H105)
 

  それでは Some other time!





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そらへい

LPとCDの聴き比べ、面白いですね。
私もCDとレコード両方持っているアルバムがあるので
聴き比べしたことがあります。
CDはくっきりですが、LPは曖昧さも含めて
音が柔らかで表現が豊かに聞こえますね。
とはいえ、レコードでもオリジナルや海外盤、国内盤など
多種多彩、オーディオの奥行きは限りありませんね。
by そらへい (2020-08-27 20:47) 

Sasha

そらへい様
お久し振りです、本文でも書いた通り質の良いLPはほんの数枚しか持ち合わせていません。
ですので比較が参考になったか分かりませんが、
そらへい様の受けた印象とほぼ同じではと感じています。
La foliaの様な外版のLPはくっきりはっきりで、板の素材の違いがあるようで、音がそのまま出てくる感じがします。
たまにLPを聞くのもいいものです。
では、
by Sasha (2020-08-27 21:15) 

song4u

こういう趣味は本当に素敵ですね!
❝Waltz for Debby❞は、その昔、好きでよく聴いていました。
そして、ほとんど忘れかけていた去年だったでしょうか、
ビル・エバンスのドキュメンタリー映画を観たのがきっかけで
思い出したようにまた聴き始めました。

LPレコードの音を聴いていると、時々ドキッとするような
臨場感とでも言うべき瞬間に遭遇することがありますよね。
ハイレゾの音はなぜか妙に疲れるような後味があるし、
CDの音はLPよりも「ドキッ」が少ないような気がします。
CDはLPとは比べようもないほど使い勝手が良すぎて、
却って有難みが薄いと申しますか、この先、将来にわたっても
今のLPのような立ち位置にはならないと思います。

CDは「ながら聴き」、LPは「没頭聴き」。
音云々以前に、ぼくにはそんな印象が甚だ強いです。
ゆったりと流れる時間の中で、LPレコードに耳を傾けるひと時。
そんな時間がこの先増えればいいなあ、と思っています。
by song4u (2020-08-27 21:57) 

Sasha

song4u様
本当にお久し振りです。

LPは情報量が多いのですが、御作法が大変なんです。反面CDはリモコンで選曲も出来ますし ’ながら’ には便利ですよね。
ですので、’CDは「ながら聴き」、LPは「没頭聴き」’ 私も同感です。
ゆっくりと流れる時間の中で、LPの新しい発見をして下さい。
by Sasha (2020-08-27 22:51) 

ZZA700

LPとCDの聴き比べ結果を興味深く拝読しました。
偶にアナログの音を聴くと抜けるような高音の鮮度の良さにハッとすることがあります。もうレコードプレーヤを持っていないのでLPの重低音を確認することはできませんが、数年前にオープンリールデッキを処分する前に最後に聴いたアナログテープの音には前述のような感動を覚えました。
今やCDでさえディスクのかけ替えが面倒に感じてファイル再生が主になっていますが、再び面倒な儀式を楽しみながらLPの音質を感じてみたいと思いました。
by ZZA700 (2020-08-29 00:34) 

Sasha

ZZA様
お久し振りです、コメント有難うございます。
古き良きものは残して置きたいと考えるのは山々ですが、昨今のデジタル家電の利便性に負けてコンピュータ音源などを聞いてしまう親父です。
確かにLPには、音場感・繊細さ・抜けの良さ・存在感 その他諸々のCDでは表現できない世界があると感じます。
一つの文化であり、残って貰いたいと思いますが、将来の日本には無くなると感じています。
消えてゆく文化を味わうのも良いものではないですか・・・
by Sasha (2020-08-30 16:24) 

mwainfo

音とマシンへのこだわりに脱帽です。このマシンで「Waltz for
Debby」を聴けるのはうれしいですね。
by mwainfo (2020-09-06 11:20) 

Sasha

mwainfo様
Waltz for Debbyも好きですが・・・
今晩は、Brubeck Quarttet Take Fiveを聴いて寝ます。Paul Desmondのサックス最高!!
Good night

by Sasha (2020-09-06 21:51) 

TON2

遅レスすみません。
3年ほど前に、TP-L1の駆動系を自作キャビネットに移設し、Fidelixのアームをつけて製作し、レコードを聴いている者です。

今回、TP-L1を乾電池で駆動できないかと、色々ググっていたらこのサイトに出会い、拝見して共感致しました。

La FoliaのLPの録音は仰るように素晴らしいものですね、音楽としてはちょっと趣味が悪いというか、ノリ過ぎというか疑問符つきますが私的には面白いと感じています。

ところで、先にも書きましたが、電源は当初のままお使いでしょうか?
もしバッテリー駆動等色々改造されて、ノウハウお持ちなら教えて下さい。



by TON2 (2020-09-11 15:27) 

Sasha

TON2様
初めまして、直流電源を用いたリニアモーターですか?
素晴らしい発想と思います。

私のものはそこまで進化しておりません。
TP-L50の筐体から軸受け部をアルミベースで強化し、電源部は別途ケースに収めたものです。
TP-L50の駆動回路は、AC駆動ですのでDCモーターの様なコギングは少ないと考えられますが・・・
もしDC駆動を作るのでしたら駆動部(モーター)の変更等全体を作る大改造となると思いますが、私には思いもつきませんでした。
もし誰か開発しましたら、La Foliaを聴きたいですね!!
by Sasha (2020-09-11 20:22) 

TON2

申し訳ありません、何処かのブログにあったのを思い出して発案し、色々探していたんですが。
もう一度元のブログを探して確認したところ、別の機種(DC駆動のベルトドライブ)の記事であったようです。
足早に読んで思い込んでしまったようです。「そんなことが素人が簡単にできるのかな?」と疑問には思っていたんですけど。
紛らわしい事で申しわけありませんでした。

このリニアドライブがいつまでも回り続けてくれるようにメンテナンスしていこうと思います。
有難うございました。
by TON2 (2020-09-13 12:27) 

Sasha

TON2様
OTTOの120極リニアドライブは此れから作られないと思いますので、その希少資源を大事に使っていきましょう。
by Sasha (2020-09-13 20:01) 

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