アナログレコードの試聴 [レコードプレーヤー]
2020/08/27
アナログレコードの試聴
レコードプレーヤーの修復も終わり、久しぶりにLPレコードを聴き同CDと比較してみた。
LPと言っても120枚程度しか持っていなく淋しいものである、近年良質のLPを探すのは大変で中古LPではノイズが気になってしまう・・・
試聴したLP&CD
La Folia
素晴らしい録音で存在感が凄い、そこに楽器等が在るかのような表現力がある。
情報量も非常に多く、細部の見透視が良い。又アコースティック楽器の響も素晴らしい。
何と言っても音の立ち上がりは凄いものがある。B面に鞭の音が入ったセクションで ’バシー!’ 犬もびっくり飛びだしてきた。
同CDを持っていたので聞き比べたが、このLPの鮮度は圧倒的に高い。
音楽的には好きではないが、LP録音はすばらいいのでたまには聴きたい一枚。
Waltz for Debby
こちらもCD・LP両方があったので聞き比べた。
ビル・エヴァンス トリオの代表作でベースの響きでシステムの判定が行われることが多い。
CDでは音がまとまる傾向にあるが、ベース等の低域エネルギーの大きい部分はLPと同等か寧ろ優れている。
他方、LPの方は僅かに線が細く感じるが、奥行き・広がり・立体感があり、分解能が高く臨場感豊かである。
ベースの低域に関しては、弾むような独特なセッションがあるが、充分に沈みこみ低域再生が行われている。
音マニアの話であるが、Waltz for Debby中に地下鉄のドーという40Hz付近の低周波が数多く入っているとの事、その音が出ているかのチェックしてみた。
色々な場所で聴けるようであるが、Some other timeが始まって15秒後に入っている地下鉄音でLPとCDで比較してみた、確かに40Hz付近の低音は入っており、CDよりLPの方が音圧が大きく聞こえた。
今回、偶々同じCDの聴き比べをしてしまったが、最新機材で同条件の製作工程で作られたLP・CDを比較すれば良いのであろうが、同曲・同ミュージシャンでもLP・CDでの音質比較することは難しいと感じた!!
雑 感
LPではスピーカーのfo付近の低域でコーン紙が大きく揺れる。これはLPの撓みが原因と思われるが、超低域の音楽信号をLPに入れられる可能性もある。小生のように低域重視の視聴の場合、自然な重低音が入るLPは、最高の媒体と考えている。
LPとCDの音質の違いをと問われれれば、LPのスポンテニアスな音は疲れを全く感じさせないし、3次元的表現が得意である。LP全般的に言えることであるが、圧縮された部分がなく音のリニアリティーが良い。
情報量は、LPの方が許容量は多くCDに勝る。
古くはエジソンの蓄音機から現代はコンピュータ音源と進歩?して来たわけであるが、最近の音源はクロックノイズで音を汚していると感じる場合が多く、人間はその音の違いが聴こえてしまうから達が悪い。
コンピュータ音源よりもCD、CDよりもLPの方が付帯音が少なく感じる。
反面、LPの音を聞くまでの作法が非常に面倒で片面15〜20分で終了してしまう。又、アナログ再生には、プレーヤー・カートリッジ・アーム等の機械部品、カートリッジ結線ケーブル・プリアンプ等の電気系が必要でその品質に寄っても大きく音が左右される。その出費も相当なものになる。
ということで、C/Pは圧倒的にCDがよい!
小生のシステムで聞く限り好みはLPであるが、CD作成もここ10年の録音技術/圧縮技術の進歩は目覚ましく音質的にも飛躍的に良いものが多く出されている。
クロックノイズ等を考慮に入れても、CDの利便性は捨て難いものがある。
改造OTTOプレーヤーについて
改造箇所は、筐体の強化・軸周りの剛性アップ・電源部を別途ボックスに収納、詳しくは10年前に書いたTP-L50の改造を参照(本文左のマイカテゴリ→レコードプレーヤーから)。
120極ACモーターを使用して、最小限のトルクで回している。その為、コギングは他のダイレクトプレーヤーに比べ圧倒的に少なく、理想に近い形と考えている。
超強力モーターでぶっちぎる音は出ないが、音の滑らかさは最高である。
再生装置
レコードプレーヤー
モーター OTTO製 120極ACリニアモーター
軸受け OTTO製 ベース強化
アーム Pro-Ject カーボンファイバーアーム
カートリッジ DENON DL-103
CDプレーヤー DENON DSD-S10Ⅱ
(光出力ーPMA-2500NEのDAC使用)
アンプ DENON PMA-2500NE
ケーブル BELDEN 8470
スピーカー 自作共鳴管(Ver.6.1)
スピーカーユニット(Alpair12pw+CORAL H105)
それでは Some other time!
アナログプレーヤの修復 [レコードプレーヤー]
2018/10/11
アナログプレーヤの修復
レコードプレーヤー改造後、8年もの失われた時が経た。
先日もCDプレーヤーの修理を行なったが、今回は8年前のゾンビ改造プレーヤーの復活を試みた。
筐体の塗り
白木のままで放置したので、焼けが目立ちヤスリ掛けと塗りで補修をおこなった。
先ずは筐体に付いている部品(電気モーター・軸受)を取り外した。
木工塗りで一番手間が掛るのが下地作りである、ここを入念にしないと後で後悔することとなる。
ヤスリ掛けを終了し、シーラー塗りまで漕ぎ着けた。
次に、シーラー塗布して1000番の紙やすりで軽く表面を整える。
水性塗料を塗布。
今回は布に塗料を染み込ませ、こすり付けるように塗った。
以上で塗装は終わる、実作業はここに書いたように簡単ではない。
単なる自己満足の世界で表面が綺麗か如何かを確認しながら塗る為である。
軸受に問題はなくスムーズに動作している、又電気系も正常動作した。
レコードを乗せて軽く試聴したが、スムーズに動作し出力もOKである。
ストロボの製作
8年前の宿題であったストロボの製作は、未完のままである。
今回も蛍光灯で代用するが、後日、電源はトランスより出ている100VのACを使い、2個のLEDと2個の抵抗を使ってストロボの作成を予定している。
プチ試聴では、素晴らしい音であった!!
次回は、このプレーヤーの試聴を行ないたい。
DENON PRA-2000RGの購入 [レコードプレーヤー]
2016/11/23
DENON PRA-2000RGの購入
このプリアンプは、ヤフーオークションで落札したもので内部の劣化情報は無かったので、経年変化と諸々の機能チェックから確認したい。
購入目的は、勿論レコード再生でありMCトランスとMMフォノイコライザーの音色も最後にチェックしてみたい。
一見綺麗に見えるが、上部に2箇所とサイドパネル角に傷あり。しかし四半世紀余の歳月を考えれば、このくらいは擦り傷とみた。
電源トランスのケースに腐食跡があるが、使用頻度が少なく冷所に置かれていたのあろう。
基盤焼けも殆どなく、電界コンデンサーの膨らみ・抵抗の変色も見られず、熱ダメージによる劣化も少なく感じる。
動作確認
スイッチ・LED等も全動作し、ボリュームも重厚感ある動きをする。
電源投入後の動作チェックでも、不満なところは一切ない。
MC用トランス・MMフォノイコライザーも正常動作しており、レコード再生も問題ない。
客観的に見て、このプリは経年変化も少なく、当分の間メンテの必要もなく正常動作できるであろう。
試聴は、次回手持ちの数種のMCで行いたい。 Bye!
アナログプレーヤの改造 Ⅲ (完成) [レコードプレーヤー]
2011/8/2
TP-L50の改造
電気系の収納ケース加工
1. 電気系のアルミケースに穴あけ
2. 仮組み後、 電気系の部品をアルミケースに移植
3. モータ・基板間のケーブルの作成
コネクターはD-sub(15ping)を使った。
筐体加工
1. ボードの穴あけ
スピンドルの穴・リニアモータ駆動部・アーム取り付け穴である。
ボードの層でアームの穴径が変わるので要注意。
ケーブルが通る部分も表に穴を掘る。
2. ボードの接着
コニシの木工用ボンド(CH18)で接着、遅効性で付けた後も修正は効く。
3. リニアモータ駆動系の電気配線
ケーブルの延長と端末D-subコネクターにハンダ付けをする。
4. 軸受の補強
軸受けのプラスチックギヤを外したところ、思っていたよりもガタがある。
TP-L50の軸受は、筐体と軸受の接触面が小さくネジ止めでは不安定である。
対策として、アルミ板(φ15cm×1cm(H))に軸受けを固定した後、筐体にネジ止めした。
アルミ板と穴(φ8mm)の直交度が良いと仮定し、こちらを基準面として使った。
軸受(TP-L50)の上面をヤスリ、軸に対して直交を出した。
軸受けはアルミ板のφ8mmの位置に合わせ3箇所のビスで固定した。
ここで問題が発生した、アルミベースの穴径(φ8mm)が僅かに大きい、これでは軸受(TP-L50)のガタがそのまま出てしまう。
対策として、8箇所をポンチでカシメ(金属を歪まして)ガタを取った。
軸を付けたまま、ギリギリまでカシメ、軸を回転させガタがなくなるまでこれを繰り返す。
筐体に軸受・ターンテーブルを付け、ターンテーブルの端を押してもガタはなくなった。
この状態で軸を回すと抵抗がありガサガサと手に伝わってくる。
対策として、ターンテーブルを付けて手動で回転させ馴染ませた!
職人仕事である、小生も職人になれるか?
ンナ分けないだろ・・・
軸受・軸は回転の要である。
プロの加工技術・加工機が有れば良いが素人加工ではこんなものである。
次に、軸を抜き取り、綺麗に軸・軸受をアルコールで洗浄してグリースを補填した。
手動で回転させ、目視で水平に滑らかに動いたので合格とした。
5. リニアモータの位置合わせ
リニアモータ下部に樹脂板(5mm厚)を半弧に加工して高さ調整をした。
リニアモータの駆動部とマグネットが当たらないギリギリの位置を探しネジ止めした。
6. モーターの試運転
軸受をネジ止めして制御系電源を付け試運転する。
アンプ作りでも電源投入は、一番緊張するが・・・
しかしながらテーンテーブルは、何事も無かったかのよう滑らかに始動した。
カメラのストロボを使用したため、止まっている様に見える。
7. アームボードの製作
アームボードは、3mm厚のアルミ板をD.Y.I.ショップで購入。
アルミボードに穴(φ26mm)を開け、ベースを裏側よりネジ止め。
アルミボードのビス穴を追加工して、アームを取付け撮影。
8. ストロボの製作
最初に付いていたネオン管は、経時変化で暗らくなってしまった。
今回は、蛍光灯で代用するが、後日、電源はトランスより出ている100VのACを使い、2個のLEDと2個の抵抗を使ってストロボの作成を予定している。
9. カートリッジを付けアームの高さ合わせ
適当に目視で行った。
10. 塗 装
頭の痛い作業であるが、今回はボードの塗りはせず白木のままとした。
後日塗る予定。
Linnプレーヤとの比較
Linnは小生の憧れのレコードプレーヤでもある。
コピーした訳ではないが、共通点の多い装置になってしも~た!
① トーンアームは、Linnのオプションと同じ構成となったが、これは偶然オークションで落としたものである。
② Linnはベルトドライブ・OTTOはリニアモタードライブで、双方ともターンテーブル背面中央部の突起物を駆動している。 どちらもコギングの点では有利なはずであるが、トルクの点ではLinn・付帯音の点ではOTTOの方が有利か?
③ この背面突起物の影響で剛性を稼ぎ共振点を変える効果があるのかもしれない。
どちらにしてもターンテーブルの固有振動数は残るはずで、何Hzぐらいの音が良いのかを知りたい。
プチ視聴
カートリッジも昔の物しかないが、TP-L50改の大雑把な視聴をしてみた。
超強力なモータを使たり、巨大慣性モーメントテーブルを使ったものとは違い、力強くレコード盤の溝を切り取るような音はしない。
TP-L50の弱点であった、非弱な筐体・軸回りから脱皮したことで、精度の高いクリアな音がでる。
このように軸受を固め、余計な振動を内部損失の大きい筐体(シナラワン)で吸収させるのも悪くはない。
リニアモーターは非力ではあるが、飽くまでスムーズ、且つ安定している。
結果として出てくる音は、手持ちのTP-L3と比較しても透明で情報量も多く、良質なレコードでは3D効果も楽しめる。
音はテーブルの素材・製法・質量にも関係するかも知れないが・・・
という事は、レコード再生とは、レコード+シート+ターンテーブル+軸受け+筐体の音を聞いているのか・・・??
勿論、最重要のファクターとしてカートリッジ+シェル+トーンアームの組合せもある。
まだ、何も判らない・・・
これでやっとアナログ地獄の一丁目に到着した?
二次改造を行なう予定もあるが、暫くはこの状態でテストしたい。
ああ~しんど 爺には体力も根性も無くなる、寂しい~!
アナログプレーヤの改造Ⅱ [レコードプレーヤー]
2011/6/20
TP-L50の改造図
改造のスタートを切ったが、闇雲に作るのでは収拾がつかなくなるので、ポンチ絵Fig.1を描き完成予想図とした。
Fig.1
筐体と電気系シャーシの加工
Fig.1で書いたポンチ絵を基に電気シャーシの穴位置をFig.2に書き込んだ。
実際の改造は、殆んど実寸合わせとカット&トライでおこなう。
Fig.2
加 工
A. ターンテーブルの高さとリニアモーターの位置
筐体の穴位置をターンテーブルより実測し、高さと位置を考えてみた。
① ターンテーブルの高さ合わせ。
筐体の軸周辺をザグリ、高さを6mm程度下げリニアモーターを筐体上に置けばホボ面一となる。
② リニアモーター部のクリアランスの微調整。
ターンテーブルとモーター部の間隔が±1mm程度で殆どクリアランスが無く、ターンテーブルのマグネットとリニアモーターが磁力で引き合う為、微調整し難い。
対策として、リニアモーター下にアルミ板を固定し、そのアルミ板をビスで微調整することで位置出しをおこなう予定。
B.筐体の配線
リニアモーターの配線は筐体上面をザグリ、アルミ板を被せる。後で電気系の問題が発生した場合この方が対処し易い。
ケーブルは、自作予定でコネクターはD-sub(15ping)を使う予定。
C. 電気のシャーシ加工と詰め込み
穴あけ加工
電源ケーブルの引き出し、D-sub用、電源スイッチ、回転の切替スイッチ、33回転調整ボリューム、45回転調整ボリューム、トランス、基板固定用等の穴加工が必要となる。
詰め込み
D-subは事前にハンダ付けする。
何せ古い物(約35年)なので線材・コンデンサー等の劣化が心配であるが、電源ケーブル・基板・トランス・D-sub等をネジ止めして、電気の相互干渉は全く考えず詰め込む。
動くかは、天任せ??
D. トーンアームの取り付け
トーンアームに付いては、直付けかベースを作るかは未定。
追 記
改造2日目であるが、もう嫌になってきた。
接着、穴あけ、ハンダ付け、時間の掛かることばかりである。
アンプ造りの時も感じたが、手作り作業で一番大変なのは、機械加工である。
ああ~しんど 爺には体力も根性も無くなる、寂しい~!
アナログプレーヤの改造Ⅰ [レコードプレーヤー]
2011/5/29
アナログプレーヤーTP-L50の改造
始めよう始めようと思いつつ1年半が過ぎてしも~た。年寄りになったのであろう!! 何故???
誰か尻を叩いてクデ~!!
改造目的
① TP−L50の軸回りを強化する。
② オート機構は全て取り外しマニュアルとしする。
③ トーンアームは短い物を使い、ベース周りを固める。
殆どが高剛性化のプログラムであり、これをリニアモーターで駆動する実験である。
先ずは、インシュレーター(足)をTP-L50の筐体に取り付け渋々スタートを切った。
次に、スピンドルの穴を開け取り付を行なった。
仮止用の穴をあけ、位置合わせのピンを差し込み、位地合わせ後接着する。
480mm(W)×380mm(D)×18mm(H)×3の54mm(H)厚のボードで作る。
当初、電気系の電源・制御系部品は、筐体内にスペースを作り取り付ける検討をした。 然しながら、振動対策を考慮してリニアモーターを除いては、筐体の外に置くこととした。
筐体外に置く部品は、電源基盤・制御系基盤・トランス等で、これをアルミケース(30cm×15cm×4cm)に収めることとした。
又、ボード上に乗せる部品は、スピンドル・ターンテーブル・リニアモータ・ストロボ光源・トーンアームとなる。(ストロボ光源は必要ないかもしれない、電球又はLEDでOKかも?)
トーンアームは2本あって、1本はカーボン製、もう1本はスティール製である。
先ずは、Pro-Ject 社のカーボンファイバーアームでテストしたい。
世間での評判は今一??
Pro-Ject 社アームの取り付け位置は、ターンテーブル中心より212mmのようである。
調査された先人の方に感謝!
参考WEB
http://homepage.mac.com/jo_makoto/craft/lp/lp.htm
部品表
・ターンテーブル(TP-L50)
・スピンドル(TP-L50)
・リニアモータ(TP-L50)
・ストロボ(TP-L50)
・ゴムブッシュ×4(TP-L50)
・電源ボード(TP-L50)
・制御系ボード(TP-L50)
・トランス(TP-L50)
・防塵用カバー(TP-L50)
・ボード(スーパーシナアピトン材、マキゾウクラフトでカット)
・アルミケース(秋葉原で購入、メーカー不明)
・トーンアーム(カーボンファイバー製、Pro-Ject社)
最終的には、スピンドル周りを一工夫して仕上げたい。
構想は大きく、結果は小さく・・・
年を取ってくると、大きな成果を省労力で・・・
他人の成果を我が物にしような~んて・・・
なん~ちゃって、酷いジジイだ!!
OTTO TP-L50 の改造調査 [レコードプレーヤー]
2009-12-13
TP-L50の調査
TP-L50の調査
このプレーヤは20年前DENONのDP-3000と交換したものだ。
当時、小生は120極リニアモータに憧れていたため、極端に価格の違う物々交換を行なったのだ。
これでイイのだ!!
このプレーヤーは、TP-L50→TP-L3→TP-L1(クォーツロック)と進化して行くのである。理想に近い120極のリニアモータを3相交流でドライブしたものは、後にも先にもこの方式以外には記憶にない!!
この素晴らしい遺産をなんとかして、復活・改良させてみたい。
筐体からターンテーブルを外す
プラスチックの筐体上に、アームを動作させるオート機構の歯車等が見える、軸は外して撮影を行なった。
この筐体では振動して下さいと言わんばかりである!!
左上の黒い半弧の部分が、3相交流の駆動部である。
素材として非常に良いリニアモータを使いながら今一評価が良くなかったのは、価格競争にさらされ基本構造を希薄化した結果であろう。
メカニカル部&制御部
それでは、筐体内を見よう。
ヲォーヲォー、ナンだこれは!!
オート機構が殆んど占拠している!!
脳ミソ、見~つけた!!
中央の1枚の制御板で、リニアモータ制御をしている。
右上に電源がある。
3mmぐらいのプラスチックの筐体下に、1mm厚の鉄のシャーシに軸受け・オート機構・制御系基盤等の殆どの部品をビス止めしてある。
オート機構と軸受けが同居していては、強靭な筐体など作れない。30年前のオート機構設計の大変さが分る。今ならば比較的簡単に制御機構を作れるはずであが・・・
これを見ると、もっと金を掛け、重量級の素晴らしい機器を作りたかったのでは・・・
技術者の苦悩を感じる!!!
ロータ部の120極マグネット
ローター部に鉄ピンを付けてみた。
120極リニアモータの磁区が 3°毎に切れているのが分る。
軸・軸受け単体
軸・軸受け単体を見ると強度・精度はあるようである。
軸の素材はステンレス製、軸受けはアルミダイキャスト製で時間と共に馴染む様に出来ている。
手で回すと殆どガタがなくスムーズに回る、軸・軸受間にはグリスが入っており引っ張ると密着度が良く抜けにくい。
そのままでも十分使えそうである。
追記:アームの購入を検討中です、入手しだい作成に入ります。
120極リニアモータプレーヤ [レコードプレーヤー]
2009-11-29
OTTO TP−L3
リニアモータ3相交流ドライブ部
左上側に半弧型の3相の交流ドライブヘッド
120極リニアモータマグネット部
茶色く見えているベルトの部分に120極のマグネットが刻まれている。試しに針を付けると3度毎に磁性体が在るのが分かる。