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アナログレコードの試聴 [レコードプレーヤー]

2020/08/27

アナログレコードの試聴

IMG_0593.jpg
レコードプレーヤーの修復も終わり、久しぶりにLPレコードを聴き同CDと比較してみた。
LPと言っても120枚程度しか持っていなく淋しいものである、近年良質のLPを探すのは大変で中古LPではノイズが気になってしまう・・・



試聴したLP&CD
La Folia
IMG_0601.jpg素晴らしい録音で存在感が凄い、そこに楽器等が在るかのような表現力がある。
情報量も非常に多く、細部の見透視が良い。又アコースティック楽器の響も素晴らしい。
何と言っても音の立ち上がりは凄いものがある。B面に鞭の音が入ったセクションで ’バシー!’ 犬もびっくり飛びだしてきた。
同CDを持っていたので聞き比べたが、このLPの鮮度は圧倒的に高い。
音楽的には好きではないが、LP録音はすばらいいのでたまには聴きたい一枚。




Waltz for Debby
IMG_0610.jpgこちらもCD・LP両方があったので聞き比べた。
ビル・エヴァンス トリオの代表作でベースの響きでシステムの判定が行われることが多い。
CDでは音がまとまる傾向にあるが、ベース等の低域エネルギーの大きい部分はLPと同等か寧ろ優れている。 
他方、LPの方は僅かに線が細く感じるが、奥行き・広がり・立体感があり、分解能が高く臨場感豊かである。
ベースの低域に関しては、弾むような独特なセッションがあるが、充分に沈みこみ低域再生が行われている。

音マニアの話であるが、Waltz for Debby中に地下鉄のドーという40Hz付近の低周波が数多く入っているとの事、その音が出ているかのチェックしてみた。
色々な場所で聴けるようであるが、Some other timeが始まって15秒後に入っている地下鉄音でLPとCDで比較してみた、確かに40Hz付近の低音は入っており、CDよりLPの方が音圧が大きく聞こえた。



今回、偶々同じCDの聴き比べをしてしまったが、最新機材で同条件の製作工程で作られたLP・CDを比較すれば良いのであろうが、同曲・同ミュージシャンでもLP・CDでの音質比較することは難しいと感じた!!



雑 感
LPではスピーカーのfo付近の低域でコーン紙が大きく揺れる。これはLPの撓みが原因と思われるが、超低域の音楽信号をLPに入れられる可能性もある。小生のように低域重視の視聴の場合、自然な重低音が入るLPは、最高の媒体と考えている。
LPとCDの音質の違いをと問われれれば、LPのスポンテニアスな音は疲れを全く感じさせないし、3次元的表現が得意である。LP全般的に言えることであるが、圧縮された部分がなく音のリニアリティーが良い。
情報量は、LPの方が許容量は多くCDに勝る。

古くはエジソンの蓄音機から現代はコンピュータ音源と進歩?して来たわけであるが、最近の音源はクロックノイズで音を汚していると感じる場合が多く、人間はその音の違いが聴こえてしまうから達が悪い。
コンピュータ音源よりもCD、CDよりもLPの方が付帯音が少なく感じる。
反面、LPの音を聞くまでの作法が非常に面倒で片面15〜20分で終了してしまう。又、アナログ再生には、プレーヤー・カートリッジ・アーム等の機械部品、カートリッジ結線ケーブル・プリアンプ等の電気系が必要でその品質に寄っても大きく音が左右される。その出費も相当なものになる。
ということで、C/Pは圧倒的にCDがよい!

小生のシステムで聞く限り好みはLPであるが、CD作成もここ10年の録音技術/圧縮技術の進歩は目覚ましく音質的にも飛躍的に良いものが多く出されている。
クロックノイズ等を考慮に入れても、CDの利便性は捨て難いものがある。


改造OTTOプレーヤーについて
改造箇所は、筐体の強化・軸周りの剛性アップ・電源部を別途ボックスに収納、詳しくは10年前に書いたTP-L50の改造を参照(本文左のマイカテゴリ→レコードプレーヤーから)。
120極ACモーターを使用して、最小限のトルクで回している。その為、コギングは他のダイレクトプレーヤーに比べ圧倒的に少なく、理想に近い形と考えている。
超強力モーターでぶっちぎる音は出ないが、音の滑らかさは最高である。


再生装置
レコードプレーヤー
 モーター    OTTO製 120極ACリニアモーター
 軸受け     OTTO製 ベース強化
 アーム     Pro-Ject カーボンファイバーアーム
 カートリッジ  DENON  DL-103
CDプレーヤー   DENON  DSD-S10Ⅱ
         (光出力ーPMA-2500NEのDAC使用)
アンプ      DENON  PMA-2500NE
ケーブル     BELDEN 8470
スピーカー    自作共鳴管(Ver.6.1)
 スピーカーユニット(Alpair12pw+CORAL H105)
 

  それでは Some other time!





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アナログプレーヤの修復 [レコードプレーヤー]

2018/10/11

アナログプレーヤの修復

RecordPlayer.jpg
レコードプレーヤー改造後、8年もの失われた時が経た。
先日もCDプレーヤーの修理を行なったが、今回は8年前のゾンビ改造プレーヤーの復活を試みた。



筐体の塗り
白木のままで放置したので、焼けが目立ちヤスリ掛けと塗りで補修をおこなった。
先ずは筐体に付いている部品(電気モーター・軸受)を取り外した。
木工塗りで一番手間が掛るのが下地作りである、ここを入念にしないと後で後悔することとなる。

RecordPlayer Sand.jpg



ヤスリ掛けを終了し、シーラー塗りまで漕ぎ着けた。
次に、シーラー塗布して1000番の紙やすりで軽く表面を整える。

RecordPlayer finish.jpg

水性塗料を塗布。
今回は布に塗料を染み込ませ、こすり付けるように塗った。
以上で塗装は終わる、実作業はここに書いたように簡単ではない。
単なる自己満足の世界で表面が綺麗か如何かを確認しながら塗る為である。



RecordPlayerParts.jpg

軸受に問題はなくスムーズに動作している、又電気系も正常動作した。
レコードを乗せて軽く試聴したが、スムーズに動作し出力もOKである。



ストロボの製作
8年前の宿題であったストロボの製作は、未完のままである。
今回も蛍光灯で代用するが、後日、電源はトランスより出ている100VのACを使い、2個のLEDと2個の抵抗を使ってストロボの作成を予定している。


   プチ試聴では、素晴らしい音であった!!

      次回は、このプレーヤーの試聴を行ないたい。





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DENON PRA-2000RGの購入 [レコードプレーヤー]

2016/11/23

DENON PRA-2000RGの購入

このプリアンプは、ヤフーオークションで落札したもので内部の劣化情報は無かったので、経年変化と諸々の機能チェックから確認したい。
購入目的は、勿論レコード再生でありMCトランスとMMフォノイコライザーの音色も最後にチェックしてみたい。


DSC08642.jpg
一見綺麗に見えるが、上部に2箇所とサイドパネル角に傷あり。しかし四半世紀余の歳月を考えれば、このくらいは擦り傷とみた。


DSC08631.jpg
電源トランスのケースに腐食跡があるが、使用頻度が少なく冷所に置かれていたのあろう。


DSC08635.jpg

DSC08634.jpg
基盤焼けも殆どなく、電界コンデンサーの膨らみ・抵抗の変色も見られず、熱ダメージによる劣化も少なく感じる。


動作確認
スイッチ・LED等も全動作し、ボリュームも重厚感ある動きをする。
電源投入後の動作チェックでも、不満なところは一切ない。
MC用トランス・MMフォノイコライザーも正常動作しており、レコード再生も問題ない。

客観的に見て、このプリは経年変化も少なく、当分の間メンテの必要もなく正常動作できるであろう。



  試聴は、次回手持ちの数種のMCで行いたい。 Bye!


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アナログプレーヤの改造 Ⅲ (完成) [レコードプレーヤー]

2011/8/2

TP-L50の改造
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電気系の収納ケース加工
1. 電気系のアルミケースに穴あけ
ケースリニアM.png


2. 仮組み後、 電気系の部品をアルミケースに移植
プレーヤ電源2.png


3. モータ・基板間のケーブルの作成
 コネクターはD-sub(15ping)を使った。
IMG_6243.png


筐体加工
1. ボードの穴あけ
スピンドルの穴・リニアモータ駆動部・アーム取り付け穴である。
ボードの層でアームの穴径が変わるので要注意。
ケーブルが通る部分も表に穴を掘る。
IMG_6287.png


2. ボードの接着
コニシの木工用ボンド(CH18)で接着、遅効性で付けた後も修正は効く。

3. リニアモータ駆動系の電気配線
ケーブルの延長と端末D-subコネクターにハンダ付けをする。
IMG_6300.png


4. 軸受の補強
軸受けのプラスチックギヤを外したところ、思っていたよりもガタがある。
TP-L50の軸受は、筐体と軸受の接触面が小さくネジ止めでは不安定である。

対策として、アルミ板(φ15cm×1cm(H))に軸受けを固定した後、筐体にネジ止めした。
アルミ板と穴(φ8mm)の直交度が良いと仮定し、こちらを基準面として使った。
軸受(TP-L50)の上面をヤスリ、軸に対して直交を出した。
軸受けはアルミ板のφ8mmの位置に合わせ3箇所のビスで固定した。
IMG_6282.png


ここで問題が発生した、アルミベースの穴径(φ8mm)が僅かに大きい、これでは軸受(TP-L50)のガタがそのまま出てしまう。

対策として、8箇所をポンチでカシメ(金属を歪まして)ガタを取った。
軸を付けたまま、ギリギリまでカシメ、軸を回転させガタがなくなるまでこれを繰り返す。
筐体に軸受・ターンテーブルを付け、ターンテーブルの端を押してもガタはなくなった。
この状態で軸を回すと抵抗がありガサガサと手に伝わってくる。
対策として、ターンテーブルを付けて手動で回転させ馴染ませた!
IMG_6283.png
     職人仕事である、小生も職人になれるか?
                ンナ分けないだろ・・・

軸受・軸は回転の要である。
プロの加工技術・加工機が有れば良いが素人加工ではこんなものである。
次に、軸を抜き取り、綺麗に軸・軸受をアルコールで洗浄してグリースを補填した。

手動で回転させ、目視で水平に滑らかに動いたので合格とした。

5. リニアモータの位置合わせ
リニアモータ下部に樹脂板(5mm厚)を半弧に加工して高さ調整をした。
リニアモータの駆動部とマグネットが当たらないギリギリの位置を探しネジ止めした。
IMG_6294.png

IMG_6303.png


6. モーターの試運転
軸受をネジ止めして制御系電源を付け試運転する。
アンプ作りでも電源投入は、一番緊張するが・・・
  しかしながらテーンテーブルは、何事も無かったかのよう滑らかに始動した。

カメラのストロボを使用したため、止まっている様に見える。
IMG_6308.png


7. アームボードの製作
アームボードは、3mm厚のアルミ板をD.Y.I.ショップで購入。
アルミボードに穴(φ26mm)を開け、ベースを裏側よりネジ止め。
IMG_6326.png

 
アルミボードのビス穴を追加工して、アームを取付け撮影。
IMG_6332.png



8. ストロボの製作
最初に付いていたネオン管は、経時変化で暗らくなってしまった。
今回は、蛍光灯で代用するが、後日、電源はトランスより出ている100VのACを使い、2個のLEDと2個の抵抗を使ってストロボの作成を予定している。

9. カートリッジを付けアームの高さ合わせ
適当に目視で行った。

10. 塗 装
頭の痛い作業であるが、今回はボードの塗りはせず白木のままとした。
後日塗る予定。



Linnプレーヤとの比較
Linnは小生の憧れのレコードプレーヤでもある。
コピーした訳ではないが、共通点の多い装置になってしも~た!

① トーンアームは、Linnのオプションと同じ構成となったが、これは偶然オークションで落としたものである。

② Linnはベルトドライブ・OTTOはリニアモタードライブで、双方ともターンテーブル背面中央部の突起物を駆動している。 どちらもコギングの点では有利なはずであるが、トルクの点ではLinn・付帯音の点ではOTTOの方が有利か?

③ この背面突起物の影響で剛性を稼ぎ共振点を変える効果があるのかもしれない。
どちらにしてもターンテーブルの固有振動数は残るはずで、何Hzぐらいの音が良いのかを知りたい。


プチ視聴
カートリッジも昔の物しかないが、TP-L50改の大雑把な視聴をしてみた。

超強力なモータを使たり、巨大慣性モーメントテーブルを使ったものとは違い、力強くレコード盤の溝を切り取るような音はしない。
TP-L50の弱点であった、非弱な筐体・軸回りから脱皮したことで、精度の高いクリアな音がでる。
このように軸受を固め、余計な振動を内部損失の大きい筐体(シナラワン)で吸収させるのも悪くはない。
リニアモーターは非力ではあるが、飽くまでスムーズ、且つ安定している。
結果として出てくる音は、手持ちのTP-L3と比較しても透明で情報量も多く、良質なレコードでは3D効果も楽しめる。

音はテーブルの素材・製法・質量にも関係するかも知れないが・・・
という事は、レコード再生とは、レコード+シート+ターンテーブル+軸受け+筐体の音を聞いているのか・・・??
勿論、最重要のファクターとしてカートリッジ+シェル+トーンアームの組合せもある。
まだ、何も判らない・・・


これでやっとアナログ地獄の一丁目に到着した?
二次改造を行なう予定もあるが、暫くはこの状態でテストしたい。
  ああ~しんど 爺には体力も根性も無くなる、寂しい~!



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アナログプレーヤの改造Ⅱ [レコードプレーヤー]

2011/6/20

TP-L50の改造図
 改造のスタートを切ったが、闇雲に作るのでは収拾がつかなくなるので、ポンチ絵Fig.1を描き完成予想図とした。

プレーヤーポンチ絵.png

Fig.1



筐体と電気系シャーシの加工
Fig.1で書いたポンチ絵を基に電気シャーシの穴位置をFig.2に書き込んだ。
 実際の改造は、殆んど実寸合わせとカット&トライでおこなう。

プレーヤー穴ポンチ絵.png
Fig.2


加 工
A. ターンテーブルの高さとリニアモーターの位置
筐体の穴位置をターンテーブルより実測し、高さと位置を考えてみた。

① ターンテーブルの高さ合わせ。
筐体の軸周辺をザグリ、高さを6mm程度下げリニアモーターを筐体上に置けばホボ面一となる。

② リニアモーター部のクリアランスの微調整。
ターンテーブルとモーター部の間隔が±1mm程度で殆どクリアランスが無く、ターンテーブルのマグネットとリニアモーターが磁力で引き合う為、微調整し難い。
対策として、リニアモーター下にアルミ板を固定し、そのアルミ板をビスで微調整することで位置出しをおこなう予定。


B.筐体の配線
リニアモーターの配線は筐体上面をザグリ、アルミ板を被せる。後で電気系の問題が発生した場合この方が対処し易い。
ケーブルは、自作予定でコネクターはD-sub(15ping)を使う予定。


C. 電気のシャーシ加工と詰め込み

穴あけ加工
電源ケーブルの引き出し、D-sub用、電源スイッチ、回転の切替スイッチ、33回転調整ボリューム、45回転調整ボリューム、トランス、基板固定用等の穴加工が必要となる。

詰め込み
D-subは事前にハンダ付けする。
何せ古い物(約35年)なので線材・コンデンサー等の劣化が心配であるが、電源ケーブル・基板・トランス・D-sub等をネジ止めして、電気の相互干渉は全く考えず詰め込む。
   
     動くかは、天任せ??  


D. トーンアームの取り付け
トーンアームに付いては、直付けかベースを作るかは未定。



追 記
改造2日目であるが、もう嫌になってきた。
  接着、穴あけ、ハンダ付け、時間の掛かることばかりである。
   アンプ造りの時も感じたが、手作り作業で一番大変なのは、機械加工である。

      ああ~しんど 爺には体力も根性も無くなる、寂しい~!



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アナログプレーヤの改造Ⅰ [レコードプレーヤー]

2011/5/29

アナログプレーヤーTP-L50の改造
IMG_6186.png
始めよう始めようと思いつつ1年半が過ぎてしも~た。
   年寄りになったのであろう!! 何故???
       誰か尻を叩いてクデ~!!


改造目的
① TP−L50の軸回りを強化する。
② オート機構は全て取り外しマニュアルとしする。
③ トーンアームは短い物を使い、ベース周りを固める。
殆どが高剛性化のプログラムであり、これをリニアモーターで駆動する実験である。



IMG_6192.png
先ずは、インシュレーター(足)をTP-L50の筐体に取り付け渋々スタートを切った。
次に、スピンドルの穴を開け取り付を行なった。
仮止用の穴をあけ、位置合わせのピンを差し込み、位地合わせ後接着する。
480mm(W)×380mm(D)×18mm(H)×3の54mm(H)厚のボードで作る。


IMG_6168.png
当初、電気系の電源・制御系部品は、筐体内にスペースを作り取り付ける検討をした。 然しながら、振動対策を考慮してリニアモーターを除いては、筐体の外に置くこととした。
筐体外に置く部品は、電源基盤・制御系基盤・トランス等で、これをアルミケース(30cm×15cm×4cm)に収めることとした。
又、ボード上に乗せる部品は、スピンドル・ターンテーブル・リニアモータ・ストロボ光源・トーンアームとなる。(ストロボ光源は必要ないかもしれない、電球又はLEDでOKかも?)


IMG_6160.png
トーンアームは2本あって、1本はカーボン製、もう1本はスティール製である。
先ずは、Pro-Ject 社のカーボンファイバーアームでテストしたい。
  世間での評判は今一??

Pro-Ject 社アームの取り付け位置は、ターンテーブル中心より212mmのようである。
  調査された先人の方に感謝!

参考WEB
http://homepage.mac.com/jo_makoto/craft/lp/lp.htm

部品表
・ターンテーブル(TP-L50)
・スピンドル(TP-L50)
・リニアモータ(TP-L50)
・ストロボ(TP-L50)
・ゴムブッシュ×4(TP-L50)
・電源ボード(TP-L50)
・制御系ボード(TP-L50)
・トランス(TP-L50)
・防塵用カバー(TP-L50)
・ボード(スーパーシナアピトン材、マキゾウクラフトでカット)
・アルミケース(秋葉原で購入、メーカー不明)
・トーンアーム(カーボンファイバー製、Pro-Ject社)


最終的には、スピンドル周りを一工夫して仕上げたい。

構想は大きく、結果は小さく・・・
   年を取ってくると、大きな成果を省労力で・・・
      他人の成果を我が物にしような~んて・・・
         なん~ちゃって、酷いジジイだ!!



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OTTO TP-L50 の改造調査 [レコードプレーヤー]

2009-12-13
TP-L50の調査
IMG_5937.png
TP-L50の調査
このプレーヤは20年前DENONのDP-3000と交換したものだ。
当時、小生は120極リニアモータに憧れていたため、極端に価格の違う物々交換を行なったのだ。
 これでイイのだ!!
このプレーヤーは、TP-L50→TP-L3→TP-L1(クォーツロック)と進化して行くのである。理想に近い120極のリニアモータを3相交流でドライブしたものは、後にも先にもこの方式以外には記憶にない!! 
この素晴らしい遺産をなんとかして、復活・改良させてみたい。

筐体からターンテーブルを外す
IMG_5928.png
プラスチックの筐体上に、アームを動作させるオート機構の歯車等が見える、軸は外して撮影を行なった。
この筐体では振動して下さいと言わんばかりである!!
左上の黒い半弧の部分が、3相交流の駆動部である。
素材として非常に良いリニアモータを使いながら今一評価が良くなかったのは、価格競争にさらされ基本構造を希薄化した結果であろう。

メカニカル部&制御部
IMG_5941.png
それでは、筐体内を見よう。
ヲォーヲォー、ナンだこれは!!
オート機構が殆んど占拠している!!
脳ミソ、見~つけた!!
中央の1枚の制御板で、リニアモータ制御をしている。
右上に電源がある。
3mmぐらいのプラスチックの筐体下に、1mm厚の鉄のシャーシに軸受け・オート機構・制御系基盤等の殆どの部品をビス止めしてある。
オート機構と軸受けが同居していては、強靭な筐体など作れない。30年前のオート機構設計の大変さが分る。今ならば比較的簡単に制御機構を作れるはずであが・・・
これを見ると、もっと金を掛け、重量級の素晴らしい機器を作りたかったのでは・・・
  技術者の苦悩を感じる!!!

ロータ部の120極マグネット
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ローター部に鉄ピンを付けてみた。
120極リニアモータの磁区が 3°毎に切れているのが分る。

軸・軸受け単体
IMG_5926.png
軸・軸受け単体を見ると強度・精度はあるようである。
軸の素材はステンレス製、軸受けはアルミダイキャスト製で時間と共に馴染む様に出来ている。
手で回すと殆どガタがなくスムーズに回る、軸・軸受間にはグリスが入っており引っ張ると密着度が良く抜けにくい。
そのままでも十分使えそうである。

構 想
①機械部と電気部の臓物を外して、オートの機械部と筐体は破棄する。

②アームは動作不良であるので、中古品の購入を考える。
 アームは分析したことが無く全く分らないのが現状である。昔の江川先生のアームの実験では、真直で できる限り短いものがベストのようである。勝手に判断して剛性が高く(短く剛性の高いパイプ)、且つ稼動部分は限りなく滑らかで、1点支持となる構造がベター?

③AC電源と制御機構を取り出し別のボックスに入れる。

④筐体はアルミ+積層材として設計する。
筐体内は出来る限り”ムク”のまま使い、軸受・アーム・ビス等の穴は最小限とする。

⑤この120極リニアモータのポテンシャルを見極めてみたい。
今回の改造はプレーヤ作りの基本に沿った改造を行ない、リニアモータの組成の善し悪しを判断したい。

そのための第1次改造であり、ということは第2次改造の予定もある。

言いたい放題
下見を終えて感じたことは、当時は価格競争力+オート機構が一番大切な要素であった。
OTTOのリニアモータプレーヤは、最後までこのオート機構を引きずったため、プレーヤ評価の土俵にも乗せて貰えなかったのでは?
このプレーヤの設計担当者は、オート機構を外した筐体を作りたかったのではないか?
OTTOの技術者も分ってはいたが、如何ともし難い会社事情があったか?
それでも重量級プレーヤと比較してみても音は非常によいのである・・・
リニアモータ恐そるべし!!
江川先生の発掘により、リニアモータ+交流駆動方式の音が良いことが証明されたが、放おって置けば埋もれた名機となったであろう。

このプレーヤは、基本的なモータ・軸受けには精度が良いものが使われている。
筐体等の強度不足が一番の問題であり、改善の余地も随所にあり今後実験をしてみたいところも沢山見つけた。

ト・・  愚痴々々と難癖を言いながら小生のプレーヤ作りは始まったが・・・
この改造を行っても音が良くなるかは定かでない。
追記:アームの購入を検討中です、入手しだい作成に入ります。

参考図書
D.I.Y.オーディオ(昭和57年12月31日発行81号) 芸文社


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120極リニアモータプレーヤ [レコードプレーヤー]

2009-11-29
OTTO TP−L3
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OTTO TP-L3の購入
先月であるが突然レコードが聞きたくなり、OTTOのTP-L3をNETで購入した。
金5,000円也(本体3,500+送料1,500円)で、25年前にターーイムトリップ!!
時空を曲げた訳ではないがフッフッフッ・・・
最近の若い方はOTTOという名前など聞いたことも無いでしょうが、これは三洋のオーディオ商標なのだ。
購入したTP-L3は25年以上の歴史を刻んでいるだけあって、全体はヤニだらけアームには錆もでている。心臓であるリニアモータは健在であったが、電気回路の劣化(コンデンサー・被覆線・ハンダ付等)が気にはなる・・・。
このプレーヤを購入した理由として、某メーカのTremendous〇〇とTP-L50の比較試聴を25年前にしたことがある。筐体重量・ターンテーブル重量・工作高精度・回転精度では全く敵わないはずのTremendous〇〇よりもTP-L50の方が質感・量感・情報量、全てを凌駕したことを思い出す。
実を言うと、リニアモータプレーヤはジャンクと化したTP-L50を持っているので2台目である。後日TP-L50に加修をいれ、改造バージョンの構想がある。TP-L3は、この為のバックアップの1台であり標準品としての比較対象用である。
このプレーヤは三洋オリジナルの発想であり120極リニアモータを正弦波電源でドライブするユニークなものだ、面白い改造をしたいものだが??

リニアモータ3相交流ドライブ部
IMG_9242.png
左上側に半弧型の3相の交流ドライブヘッド

120極リニアモータマグネット部
IMG_9244.png
茶色く見えているベルトの部分に120極のマグネットが刻まれている。試しに針を付けると3度毎に磁性体が在るのが分かる。

・・・ということで小生もアナログ地獄の門を再通過しまったのである。

仕 様
ターンテーブルの下に英文で書かれている仕様
・Linear synchronous motor(リニアモータ)
・Direct drive system(ダイレクトドライブ)
・120-pole 3-phase alternate current drive(120極の3相交流ドライブ)
・Frequency servo control(周波数サーボ制御)
・Automatic return mechanism(アーム等のオート機構)

クリーンニング
早速化粧直しを行なった。
外せる物は外して、防塵カバー・アーム・ターンテーブル・筐体と順次行なった。
洗浄剤はオリジナル?
アルコール+重炭酸ソーダ(重曹)を適当に混ぜたものを使用した。
洗浄剤を付け、柔らかい布で拭けばOK、大道販売の親父ではないが ”アーラ綺麗” !!
後で重曹の粉が出るので綺麗に拭取る。
プラスチックカバーなどは昔の青紫の色に蘇った。プラスチックの劣化が殆んどなかったことから、このプレーヤは長~い間人知れぬ暗い場所に置いてあったのであろう。 アームの錆も思ったより綺麗に取れ、金属面はピカピカ!! 
錆の状態から殆んど使用されていなかったのであろう。
勿論、昔付いたタバコのヤニも綺麗に取れた。

音だし
音を出す段階でハット気が付いた、小生の使用している自作アンプには、フォノイコライザーは無いのである。
も~イコライザーを真空管で作るのは、めんどくさくなってしもーた。
オーディオテクニカの格安(世の中ではリーズナブルなどと言う)のフォノイコライザーを購入、音だしを行なった。
小生のカートリッジはMCが殆んどで、MC用のフォノイコライザーが故障のため、MMで音出しは行なった。
TP-L3の純正のカートリッジを付け試聴に入った。
音は、全体に締まりがないアナログ特有の野太さがなく小生の好みの音ではない。カートリッジの性能か? 又はフォノイコライザーの特性なのであろう。
いずれは、プリアンプも考えなくてはいけないのでは・・・
今回は、音は出たので善しとしたがプリ部とターンテーブルは今後の追求課題になる所である。

TP-L3・TP-L50の弱点
両方のプレーヤに共通して言えることであるが、筐体がフニャフニャでターンテーブルの端を押すとテーブルが筐体に付くのでは無いか?と思われるほど弱い。
これでは、せっかくの良質な素材である120極リニアモータが生かしきれない。 これは軸受部分の取付け板が薄いことと、アームにオート機能をもたした為の妥協の産物であろう。
勿論当時の価格競争があり、物資投入が出来なくなった為であろう。

TP-L50 改造計画
ジャンク(TP-L50)の改造を行ない強靭な筐体を作り、その後に軸受部分を見直す必要がある。又、自動機構は全廃し金銭的に余裕があれば新しいアームを取付けしたい。
こんな事をしていると全てが25年前に戻ってしまう!!
体だけは年をとったが・・・  ガッハッハ!!

昔 話
昭和57年12月31日に発行された月刊誌D.I.Y.オーディオ(芸文社)を見ていると、江川三郎氏のプレーヤ製作が目に留まった。この試作記事は、ベルトドライブでコギングを限りなく少なくしテーブルは空気浮上である。
その他の出版会社から出された記事では、OTTOのリニアモータを使用したエアー浮上の試作器が出されており、コギングの少ないリニアモータを絶賛されていたことを思い出す。
あの頃、マニアの間ではアナログプレーヤは作り上げるイメージが大きく、それだけ重要な機器で音への影響が大であった。
あの時代は、メーカの技術者も評論家もオーディオ愛好家も非常に近い立ち位置にいた。 目で見えるオーディオであり、昨今のICでブラックボックス化し圧縮された、イヤホーンオーディオ・簡易システムとは全く違っていた。
当時の技術では、足りないものは沢山あった。それを補う何らかの工夫が評論家・愛好家の中ではあった。

   そんな楽しい時代でもあった・・・


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