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Alpair12p&Ver.6.1の測定・試聴 [ATL-Speaker]

2018/03/09

Alpair12p&Ver.6.1の測定・試聴

FFT測定
スクリーンショット 2018-02-25 12.40.15.png

試行錯誤して裏板の調整と測定を並行して行った。
80Hzの落ち込みは位相反転部で、それ以下の周波数(30〜60Hz)は共鳴管で動作していると考えられ、これでも設計目標とした30Hzは一様出ている。
周波数特性としては、30〜18kHzで非常にワイドレンジとなった。
初回測定としては満足している。

部屋の定在波
毎回の測定で64Hzにピーク出るのは、部屋の定在波と考えている。
よくよく考えると部屋の高さが2.5mあり計算上では、閉じた管(面)での定在波は1/2λで立つから・・・
λ=340/2.5/2=68Hz粗同じであり、この周波数は部屋泣きとも言うべき周波数でこの倍音で余計な周波数が出ていると考えられる。



試 聴
Alpair12pに通電して一週間、短期エージングで音が激変した。
表現力と言うか描写力が日々増しているのである。又、情報量の多さも特筆にあたる。
音質的には、色付けのない鮮明な音で18cmユニットとしては高域の伸びがあるので、ツィーター無しでも充分に音楽を堪能できる。
これは、共鳴管特有の背圧を受けにくい構造のため高域の過渡特性が良いためとも考えられる。又、Alpair12pのユニット設計が背圧に考慮されていることも効いているのであろう。
このユニットを試聴に行った時から潜在能力は相当に高いと感じていたが、Alpair12pをATL共鳴管に入れたことで、ダイナミックレンジと微小入力でのレスポンスが際立って向上して相乗効果を生んでいると・・・自画自賛??
Alpair12pとATL共鳴管(板材等)の経時変換後の音が非常に楽しみになる。
Alpair10pと若干構造が違うので一概に比較出来ないが、最近は12pを聴く時間が長くなっている。

一般的にCW(Constant Width)型ホーンの弱点である平行面で起きる定在波を気にしていたが、そのような音は出ていない。


今後の対策
出口部を設計通りの板配置にして測定してみると、低域は30Hz付近が強調されるが、これ以下の超低域を稼ごうとすると中音域が犠牲になる。
ユニット全体のエネルギーは決まっているので、ドライブ出来る領域が偏って来るのは仕方がない。測定からも100〜150Hzの落ち込みが気にかかるが、設計通りの板位置に付けると更に落ち込むのである。
FFT上では、設計通りに板を付けても20Hzの領域迄は稼げなかった、然し乍ら聴感上では明らかに違いがあった。

ここで中低域を重視して超低域をある程度捨てるか、超低域をマキシマム迄伸ばし20Hzの領域に入るか非常に迷うところである。



測定器具
静電マイク(ECM8000)
ファンタム電源(MIC100)
コンピューター(MACMINI)
FFTソフト(SignalScope Pro.)

Alpair12pの軸上1mで測定
20Hz〜20KHz、2分30秒でスイープ



FFT
SignalScope Pro
http://www.faberacoustical.com/apps/mac/signalscope_pro/



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