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W3−582SC(8cm)で ATL-speakerのシミュレーション [ATL-Speaker]

2014/06/30

W3−582SC(8cm)で ATL-speakerのシミュレーション
W3−582SC.jpg
W3−582SC

ユニットの選択
ユニットは、W3-582SCを選んだ。価格も2800円×2と比較的リーズナブル。
ネット上の評価では、振動版にポリプロピレンを使用して澄み切った音と書かれていた。又フレーム・磁気回路も確りした物が使われていて信頼感がある。
共鳴管 Speakerは、特性がフラットな(這い上がりでない)ユニットとの相性が良く、この口径にしては低域が延びている。 諸々の理由から、このユニットを選択してみた。


WC-582sc.png
W3−582SC 周波数特性

W3−582SCの周波数特性を見て貰うと分かるが、170Hzぐらいから低域ダラ下がりでシミュレーション上では、70~80Hzをターゲットとした設計ができるかも??



シミュレーション
W3−582SCを逆テーパー状の共鳴管(ATL-Speaker)に入れた場合のシミュレーションを行った。
シミュレーションは、何時もお世話になっている "自作スピーカー設計プログラム" を無断借用させて戴いた。 

W3−582SC 86cm.png
W3−582SC、共鳴管長86cm、r1=7、r2=5cm

シミュレーション結果を見ると、管長86cmで計算上では90Hzでピークが出ている。ATLではそれ以下まで低域が伸びるのが一般的である。共鳴管の長さも0.86mで1/4λが100Hzであるからシミュレーション誤差も出ている。
経験上、低域を無理に出そうとすると低域の一部欠落がおき、音楽鑑賞には向かないスピーカーとなる。しかし、この周波数特性を見ると90Hz付近のエネルギーが余っているようにも見えるので、もう少し管長を長くしても行けるかも??




W3−582SC 105cm.png
W3−582SC、共鳴管長110cm、r1=7、r2=5cm

ここで一捻りして、アダプター(木片)を使用して管長を伸ばせる設計を考えた為、110cmのシミュレーションも行ってみた。
共鳴管長が110cmの場合1/4λが77Hzであるが、シミュレーション上では70Hzまで低域は延びている。
このユニット&ATLが、聴感上何処まで管長を伸して聴感上で問題ないのかを試したい。又、直管と折り曲げ管の違いも確認してみたい。



その他
共鳴管の特性として出てくる、3倍音の実験もしてみたい。
管長86cmの場合3/4λ(300Hz)付近のピークと落ち込みが気になる。これが3倍音ならば、軽減する方法を考えたい。
対策として、3倍音付近の周波数を計算して穴を開け平滑化する。

共鳴管の設計で必要なパラメータが得られたので、これでシミュレーションは終了する。
これから作ろうとしている共鳴管は、理想的形状から外れている、それ故シミュレーション通りに動作するかは分からない。
製作に当たり、エンクロージャー材に集積材又は無垢材を考えている、又吸音材は凹凸付のスポンジ吸音材を使用予定。
短い共鳴管で設計してみたかったが、1m以上のホーン長となってしまった・・・


   エンクロージャーの設計と板取は次回Blogで
                                   Bye!




参考Blog
Acoustic transmission line(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Acoustic_transmission_line
自作スピーカー設計プログラム
http://www.asahi-net.or.jp/~ab6s-med/NORTH/SP/index.htm






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そらへい

自作出来る人が羨ましい。
by そらへい (2014-07-01 21:57) 

Sasha

そらへい様
そらへいさんのBlog、ちあき なおみ 良いですね!
私が若かりし頃、「喝采」を聞いて涙ぐんだことを思い出します。
長い時間流れたのですね!
また
by Sasha (2014-07-02 08:29) 

youzi_x

喝采、私も好きです。
by youzi_x (2014-07-10 07:56) 

Sasha

youzi_x様
いいですね、あの頃の歌は・・・
慣性があの時代に止まっているのでしょうか?

美味しいケーキを創ってください!!
by Sasha (2014-07-12 11:19) 

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