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Alpair10 MAOP の到着 [ATL-Speaker]

2012/11/3

Alpair10 MAOP
Alpair10maop.png


Alpair10 MAOPの到着
待ちに待ったAlpair10 MAOPが到着した、箱から出すと見ているだけでも美しい容姿!
13cmユニットにしては大型で、フロントカバーは予め装着されていて16cmユニットクラスである。 又、Alpairのユニット全般に言えることであるが、プロポーションが良く、振動板裏の空間が大きく取られ低域と微少入力に配慮された設計が成されている。
このユニットの構成部品は、全てが音に配慮されており設計者のバランス感覚とポテンシャルの高さを感じる。

Alpair10 MAOPの仕様
(1) マグネット
見た目には、超強力と思えないが、小生のATL-Speakerで使用するには充二分と考えられる。
マグネットには白の防振材が付いている。
(2) フレーム
Alpairのユニットは殆どが樹脂フレームを意図して使用している、金属フレームに比べ内部損失が大きく、余計な振動を吸収すると考えているからであろう。
(3) エッジ&ダンパー
エッジを軽く押してみると非常に柔らかくストロークを稼ぎそうである。又、ダンパーは目視する限り非常に薄くここもハイコンプライアンス化が成されている。
(4) 振動板
振動板にはMAOP(Micro-Arc Oxidation Process)処理がなされている。手法は、既にいろいろな所で紹介されているが 、アルミマグネシュームの振動板の表面を酸化させながら結晶を生成させるプロセスで、この薄膜処理(20μm)を3回、長時間掛けて行われるようである。
注)振動板は、繊細に出来ているので直接手で触るなと書いてある。
(5) T/Sパラメーター
紹介されているMAOPの手法で作ると、T/Sパラメーターにばらつきがでると予測していた。
振動板の表面処理は、室内のクリーン度・結晶成長の時間管理・液剤の温度管理・液剤の濃度管理・液剤の汚れの管理・電圧電流の管理・作成機材・人的管理等、 作成段階でパラメーターが非常に多くバラつきの原因と考えられるからである。

Data sheet
DataSheet-MAOP.png

データーシートは、ユニット毎に別々に取られている。
F特とインピーダンス曲線は左右僅かに違っている。又、T/Sパラメーターもばらつきはあるが、この程度は許容範囲と考えられる。 尚、データシートにはシーケンス番号とABペアリングが成されている、作成段階での手間と苦労が判る。
ここまでデータを丁寧にとり、添付してくるのも海外メーカーでは珍しい。


総 評
このユニットは、全体をハイコンプライアンス化することで、ストロークを稼ぎ最低域の伸びを狙っている。 最低域は面積×ストロークで決まるから、その為に柔らかいエッジ・ダンパーと均一な磁場、高密度のボイスコイルで構成されている。
又、ストロークが長く取れたことで、振動板の位置に関わらず信号が均一に出力され、音に立体感がでて微少信号のレスポンスにも貢献すると考えられる。
フルレンジ振動板は、高剛性・ハイコンプライアンス化を同時に満足させなければならず、多面的にユニットを追求しなければならない。
このモデルは、高剛性振動板に適当な内部損失を持たせ、稼動部にハイコンプライアンス部品を組み合わせ、理想を具現化したユニットと言える。


 このユニットを見ているだけで設計者の経験・思想・熱意・ロマンを強く感じる!!


参考ホームページ
MarkAudio
http://www.markaudio.com/





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ZZA700

こだわりの真っ白で美しいユニットからどんな音がするのか楽しみですね^^
by ZZA700 (2012-11-03 20:31) 

Sasha

ZZA700様
私も待ちに待ったユニットなので大変期待しています。
現在,エンクロージャーを作成中ですので音出しは月末に予定しています。
Alpair7V3では、エージングが長時間掛かりましたのでAlpair10 MAOPも暫くは本領発揮出来ないと考えています。
箱が出来次第レヴューを書きますので、また遊びに来て下さい。
by Sasha (2012-11-04 10:45) 

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