Alpair10 MAOP+ATL-speaker Ver.3.2の完成 [ATL-Speaker]
2012/11/17
Alpair10 MAOP+ATL-speaker Ver.3.2の完成
カットと板材の購入
今回も、カットと板材の購入は米屋材木店にお願いした。
NC加工でのカットは、高精度で痒いところに手が届く仕事をして戴いた。 これだけ精度の高いカットであるので、箱の完成度があがると期待している。
スピーカー留めに鬼目ナットを入れた際、Alpair10はギリギリの位置にビス穴がありサブミリ単位の精度が必要であったが、正確な穴あけで一発OKであった。
僅かなボードの反りは如何ともし難くクランプ・ハタガネで矯正しながら作成した。これは何処に発注しても結果は同じであろう。
組立手順
実作業は、Ver.2と略同じであるので組立手順と内部の写真のみとした。
(1) ①+③(天板)の接着
(2) ④+③(底板)の接着
(3) (2)に⑤を接着
(4) ②+(3)の接着
(5) (4)+(1)の接着
(6) d,e,f の冶具を使い⑨の接着
(7) d,e,f の冶具を使い、⑧の先端を加工して接着
(8) ⑩×3の接着
(9) ⑩に三角材を付け接着
(10) その他のコーナーに三角材の接着
(11) ⑥+⑦の接着
(12) スピーカーターミナルの取り付け
(13) 吸音材の取り付け、金魚用の玉砂利を三角コーナーの空間に入れる。
(14) ②’の接着
(15) (11)を(14)にネジ止め
設計ミス
いざユニットが到着すると、開口部のザグリにユニットが収まらない。
原因は、設計時にAlpair10 Gen.2の図面を参考としたためフロントカバーを脱着可能と勘違いしたためである。
ザグリを入れて5mm落とし込む設計であったが、直径で4mmほど足らない。φ167mm にカッターコンパス+ノミを使いザグリの再加工をした。
た~いへん!!
塗 装
何時も悩む塗装であるが、WATOCO OILと水性塗料を使い比較的簡単に処理できた。
(1) 側板はWATOCO OILを使い塗装した。
① 1回目は厚く塗り完全に拭き取る、5分程度置き再度処理をして拭取る。
② 20分程度待ち、800番程度の紙やすりで表面を平らにする。
③ 再度オイルを塗り好みの色に合わせ込む。
(注意1)木口の処理は、塗りすぎるとどんどん吸収されるので適当に塗る。
(注意2)ボンドが材面に付いていると、OILが浸透しないので事前にボンドを拭取る又はサンドペーパー等の下処理が必要となる。
(2) 前面板は、水性塗料を2度塗りした。
① 1回目は、水で少し薄め塗装した。
② 完全に乾燥後、800番程度の紙やすりで表面を粗す。
③ ①よりも僅かに薄い塗料で再度塗装。
(注意)塗り始めより乾くと色が濃くなる。
今回選んだ二種類の塗料は、環境に優しい塗料であり臭いも少なく乾燥も速い。
Alpair10 MAOP + ATL-Speakerのプチ試聴
急遽組み上げたATL-SpeakerにAlpair10MAOPを装着して聞いてみた。
エンクロージャーの未乾燥、ユニットのエージング不足、最終チューニング中であるので、適当に読んで貰いたい。
初日は、硬くハイ上がりで調子がでない酷い音である。
Alpair7 の経時変化は、毎日使用して3ヶ月以上本領発揮しなかった事もあり、初動は酷い音を前提としているので心配はしていない。
Alpair10MAOPも同様であり、クリスマス迄は馴らし運転と考えている。
1週間が過ぎAlpair10 MAOPの片鱗が現れて来た。
Alpair10(88.3c㎡)の実行振動半径は、Alpair7(50.2c㎡)の1.8倍弱ある。 この結果? 中低域の余裕が感じられ、雄大で誇張された所がなく、深みがあり臨場感豊かである。
低域が充実したことでピラミッド状に音が構成され、どの様な音楽を聴いても非常に上手く表現できる。
特にクラッシックが良く、オーケストラが奏でる弦楽器の響きは最高である。
又高域も口径からすると十二分に伸びており不満は感じられない。ただ高域のギスギス感はまだ残っており、熟成が待たれる。
口径が大きくなることで、音像もそれに見合って大きくなると懸念していたが、ボーカルも自然な口の大きさで表現される。
空間表現力は、非常に良くスピーカーの存在感を意識させない。
ハイポテンシャルユニットを得て、エンクロージャーのチューニングが楽しみである!
視聴したCD・BD
Lucia Micarelli/Music from a Farther Room, Melody Gardot Worrisome Heart, Diana Krall Love Scenes/When I look your eyes/All for you, Sophie Milman, Chris Botti in Boston(BD), HITMAN UNRATED(BD), etc.
加 工
米屋材木店
http://yoneyazaimokuten.com/
込み入った作業、仕上がりも素晴らしいですね。
愛着もひとしおだと思います。
慣らし後が楽しみですね。
by そらへい (2012-11-17 10:18)
素性が良さそうで今後が楽しみですね。
エンクロージャ側面の木目が美しい!
by ZZA700 (2012-11-17 10:39)
そらへい様
塗装は、苦手中の苦手ですが今回WATOCO OILで仕上げたところ、比較的簡単に結構な仕上がり?に成りました。
しかしオイルフィニィシュは、色が焦るので後日透明ニスの上塗りをする予定です。
これからも楽しめそうです。
また遊びに来てください。
by Sasha (2012-11-17 22:09)
ZZA700さま
音は、余裕があり、広がりも良いのでエージングでの変化が楽しみです。
Alpairは経時変化が大きいユニットですので良い方向に変化する事を期待しています。
それでは
by Sasha (2012-11-17 22:18)
素晴らしい出来映えですね!
さすがですねえ、玄人裸足とはこのことです。
弦楽器の響き良しとは、本当に最高ですね♪
あと、ピアノの低弦のうねり感と高音のキラキラ感が出れば・・・
なんて、悔しいのでナマ言ってみました。(笑)
by song4u (2012-11-18 01:24)
song4u様
このユニット面白いことに毎日少し音色が変わります。
安定感が無いと言えば其れまでですけど・・・
でも、私の使ったユニットの中でも最高峰です。
今年だけで、3セットのSpeakerを作り少々バテ気味で、これを最後にエンクロージャ作りもピイリオードを打ちたい気持ちです。
これからは、ATLの測定をしながらの最終調整を行いたいです。
また遊びに来てください。
by Sasha (2012-11-19 10:06)