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ATL Ver.3 for Alpair10 MAOPの設計 [ATL-Speaker]

2012/8/31

ATL Ver.3 for Alpair10 MAOPの設計


ATL-ver.3.png


Alpair10 MAOPの調査
13cmユニットを使用するのは初めてでポイントが掴めないが、最終的にはATLで仕上げるつもりである。シミュレーションと経験値で如何に設計するか思考錯誤するところでもある。
現物のユニットが来ていないので、ネット上の数少ないユーザーの方のご意見も参考に製作を進めたい。

ユニットのT/Sパラメーターは以下のようである。
T/Sパラメーター
Revc= 7.200 Ohm Fo= 36.905 Hz Sd= 8.992K mm² Vas= 26.949 Ltr
Cms= 2.347K uM/N Mmd= 7.434 g Mms= 7.924 g BL= 5.345 T·M
Qms= 2.740 Qes= 0.463 Qts= 0.396 Levc= 88.933u H No= 0.283 %
SPL= 86.534 dB X max= 8.5-mm (1 way) Power = 35 watts nom. 70
Max Coil = 25-mm alu body with rectangle copper winding.


ATL for Alpair10 MAOPのシミュレーション
"自作スピーカー設計プログラム” のパラメーターと上記したT/Sパラメーターが違っているが、どちらが正しいT/Sパラメータか分からないが"自作スピーカー設計プログラム" のAlpair10 MAOP の値を使用してみた。
どちらにしても略同じ結果が得られるはずである。

Al10MA11-5.8Nu.png


Al10MA11-5.8.png



仕様の決定
ユニット径が13cmになりエネルギー的にも増大すると考え、板材をロシアンパーチの18mm厚とした。同素材で板厚を15mmから18mmにすると計算上では、1.7倍の強度アップである。
初めての13cmユニットで容量・ロード長・吸音材等で最適化したが、今回は特に吸音材に配慮して設計を進めた。
吸音材は、表面に凹凸のあるウレタンを使用してユニット背後からの高中域の減衰を狙う。
ウレタンがどれほどの吸音効果があるか分からないが、シミュレーションでは吸音材のパラメーターを ”多め” に取ってみた。
結果は、管長を140cm、管断面積 r1=11.0cm, r2=5.8cm 、45Hzまで略フラットな設計とした。
デザイン上の問題であるが、①を一枚板としてロード出口は角穴とした。

最終の板取時には、計算値よりウレタン厚(2.0cm)分は大きく取る予定である。
吸音材をウレタンとしたことで、結果として曖昧模糊としたイ~イ加減な設計となった!!
  これでイイのだ??
    

Alpair10 MAOPの仕様から見て控えめの設計であるが、13cmユニットを得て低域は充分に伸びると期待している・・・



Ver.3の設計
Fitting of numeric data
cross-section-Data.png



ATL-speaker Ver.3 cross section graph
cross-section-Graph.png



ATL-Speaker Ver.3 の仕様
板 材  ロシアンパーチ(18mm厚)
サイズ  幅22.1cm
      奥行き28.3cm
      高さ:100cm 
内 寸  幅18.5cm
      a=20.5cm, b=15.7cm, c= 9.1cm, d= 8.8cm,
      e=7.6cm, f=5.8cm
      出口開口 12.5 ×8.6cm

目標最低域 45Hzまでフラット
使用可能ユニット   Alpair10 MAOP, Alpair10, Alpair10Gen2



参考Blog
Acoustic transmission line(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Acoustic_transmission_line

自作スピーカー設計プログラム
http://www.asahi-net.or.jp/~ab6s-med/NORTH/SP/index.htm






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ZZA700

新しいプロジェクトの開始ですか。いやぁ精力的ですね^^
どんな音を奏でてくれるのか楽しみですね。
by ZZA700 (2012-09-01 18:51) 

Sasha

ZZA700さま 

ユニットが10月中旬に来る予定です、T/Sパラメータ等から低域は相当に伸びている感じです。大枠は変更しませんが、 現物のユニットを見て多少の設変も考えています。

ロフチンホワイトの真空管アンプを作ってみたいのですが・・・

予算と時間を作れれば・・・

それでは
by Sasha (2012-09-01 21:23) 

youzi

こんばんは♪いつもありがとうございます。
「ル・ププランな気分」へもご訪問くださり、
ありがとうございます。

手作りでスピーカーを作られてしまうって、凄いですね。
いいスピーカーは音もいいそうですね。
by youzi (2012-09-06 19:18) 

Sasha

youzi様
書き込みありがとうございます。
私、物作りが好きなっもので、何でも作ってしまいたい性格です。
お陰で出費も大変で、買った方がコスパが良いものばかりです。
ワンコと一緒に趣味の世界を存分に楽しんでいます!! ハイ
by Sasha (2012-09-06 20:13) 

nobu

教えていただきたいのですが、
ご提示の「自作スピーカー設計プログラム」で、
パラメータ入力の欄に ポート開口半径r とありますが、
共鳴管の図を見るとr が直径を表しているように見えます。
r はポート開口の半径と解釈すべきか直径と解釈すべきか迷います。
Sasha さんは、どちらに解釈されて設計されていますか?
by nobu (2012-09-08 12:22) 

Sasha

nobu様 メールありがとう御座います。

さてR1、R2の決め方ですが、「自作スピーカー設計プログラム」は外部のプログラムですので、R1=11、R2=5.8で入力して低域特性をみました。
Fitting of numeric dataでは、R1、R2の断面積を共鳴管の幅18.5cmで割って近似した値を使いました。
今回の場合、R1=11cmの断面積は380c㎡ で、共鳴管の幅18.5cmから断面積は20.5×18.5cm = 379c㎡ と近似しました。
R2も同様に求めています。
 以上です宜しく
by Sasha (2012-09-08 21:25) 

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