MAC+HP-A3のOPアンプを聴く [MacMini]
2011/9/23
MAC+HP-A3のOPアンプを聴く
iTunes_Sync_afplay
前回のiTunesのソフトから、" iTunes_Sync_afplay " を使うことで、余計なルートを通らず、本来のデジタルでの再生が可能となった。
Melody Galdot のCD "Worrisome Heart" の出だし部分では、iTunes では音が擦れて音楽に成らなかったが、afplay を使うことで見事に解消される。
ただ擦れが解消したのではなく、全体的に音の質が変り、力強く、分解能が良くなっている。
DAC・OP.オペアンプ比較
と 言うことで、今回は、MacMini からDAC. デジタル-アナログ変換回路 (digital to analog converter)から出力されるデジタル信号を入力して、他のDAC・OP.オペアンプ(operational amplifier)の違いを聴いてみた。
使用したハードの入出力
MacMini ヘッドフォン/ライン出力ポート仕様
MacMini の出力ポートを見ると、写真向かって右下1番目が出力用のポートとなっている。
一寸見にはアナログ・デジタルの共存とは見えないが、共有ポートとなっており、TOS-Link ミニプラグアダプタ付きで使用できる。
光デジタル音声出力の仕様は、最高 24 ビットステレオ、44.1 〜 192 kHz サンプリング周波数 が可能で、エンコードされているデジタル音声出力 (AC3 および DTS) に対応している。
HP-A3 光デジタル入力仕様
標準的光デジタル角型コネクターのTOS-Link デジタルケーブルである。
左から
1・2番 → 左右のアナログ出力ポート
3・4番 → 入出力の光デジタルポート
5番 → USB 電源 & 入力ポート
ケーブル選択
今回は、2本のケーブルをamazonで購入した。
1本は、MacMiniからHP-A3用へのデジタルケーブル、もう1本はMacMiniからのアナログ出力用である。
a. HP-A3のケーブル仕様は、角型コネクターの光デジタルの入出力となっている
双方ともTOS-Link であるので、丸型・角型のデジタルケーブルを選定すれば良い、NETで調べれば直ぐ見つかる。
今回は、アクロスの光デジタルオーディオケーブル AVC-121 ¥1,113を購入した。
仕様は 1m 角ピン-角ピン (角ピン → 丸ピン変換アダプタ付)
b. Audio-technica 1.3m AT-DV61A/1.3 ¥ 1,909を購入した。
仕様は、1.3m DVDLINK オーディオケーブル ピン×2 - ステレオミニ
Mac出力切替
MAC OSX Lionでのソフト上での出力切替は下記の通りである。
↓
↓
装置の選択 で出力ケーブルに光デジタル信号が出る。
DAC&OPアンプの比較と試聴
オーディオポピュリズムではないが、これも小生の勝手な思い込みと愚耳による結論である。 従って以下の記述には全く責任は取れないので、軽~く読み流してもらいたい。
今回、ケーブルを2本購入したのは、DAC&OPアンプの比較をする為である。
デジタルケーブルの伝送エラーが非常に少ないと仮定して、下記する3経路でのDACとOPアンプの比較・試聴をおこなってみた。
① MacMini → HDMI → TV → パワーアンプ → スピーカー
② MacMini → DVDLINK オーディオケーブル → パワーアンプ → スピーカー
③ MacMini → TOS-Link ケーブル → FOSTEX HP-A3 → パワーアンプ → スピーカー
① TVのOPアンプの音
いつも聞いているTVからの音である、ブルーレイHDプレーヤーでCDをかけると低域が少し強調される。MacMini からHD上にコピーした音も同傾向を示した。
MacMiniからのデジタル信号をHDMI 経由でTV内のOPアンプを使うので、音としては同様である。
実用上問題のないHI-FI 音であり、チョット聴きならこの程度で充分、操作も楽である。
② MacMini のOPアンプの音
信号経路が短くその分音質的には①より僅かに良い。
3方式でどちらにしても、初段はMacMini のDACを使用しているが、音に不足は感じられなかった。2,000円程度の出費であるので、オーディオファンには試す価値はあるかも・・・
③ HP-A3 のOPアンプの音
鮮明でエッジが立ち、量感がある音となる。
音の厚み・力強さ・情報量も多く・三次元的表現も良い。
音楽再生用では、DAC・OPアンプがコンピュータ等のクロックの早いものから離れた位置にあるのが有利なのかもしれない。 勿論、部品の質も大きく音に影響していると思われる。
昨今のコンピュータはクロックが数Ghz に達しており、この影響も受けていると考えられる。 小生の経験からもコンピュータ内に入れたDACは、装置内のクロックノイズ等で1/2 lsb が出にくい。 このことからHP-A3のように外づけDAC&OPアンプは、コンピュータからのクロックノイズには僅かに有利なのかも知れない??(勿論 HP-A3にもクロックは入っているが・・・)
③でジックリ試聴
30年以上前のCDも含め100枚をHD上に書き込み、試聴してみた。
Simon & Garfunkel は今までは古いCDという先入観で聞くきもしなかった・・・
ところが当時の録音技術も捨てた物ではない。
曲にもよるが、一つ一つの音が鮮明でデジタルリマスターしたのではと思うほど・・・
それでは、もっと昔の John Coltrane これも40年以前の死蔵版であるがCDになっているので少々の味付けはされていてヒスノイズは聞こえない。
モノーラル録音で見向きもしなかったが、音は鮮明で当時の演奏場所が浮かび上がるようである。
意外に感じたのが、今まで非常に良い音と思われたCDが、× であった点である。
結果として素朴に録音され、加工があまりされていないものが良い音がするようである。
①②③のどのルートを取っても、あるレベルは達成されている。
後は好みと出費の問題である。
試聴CD
John Coltrane, Simon & Garfunkel, Melody Gardot Worrisome Heart &My One & Only Thrill, Carpenters Singles 1969-1981, Arpeggione Sonata / Trios Arpeggione Sonata / Trios Schubert, Les Musiciens, etc.
参考Blog
藤本健(氏)のDigital Audio Laboratory
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010312/dal01.htm
Apple のホームページ
http://www.apple.com/jp/
Fostex のホームページ
http://www.fostex.jp/
Amazon のホームページ
http://www.amazon.co.jp/
追 記
後日談であるが、光デジタルケーブルは、ノイズが多くUSBケーブルを薦める記事があった。その著者はソフトメーカーの方であるが、コンピューター内部の構造から光デジタルケーブル(toslink)は、ジッター多いと記述であった。 説得力があり小生もUSB経由に変更した。
2011-09-23 12:45
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iTunes_Sync_afplayはLion対応の新版が出てますよ。もし旧版を使ってるなら試してみる価値はあるかと。
by NO NAME (2011-09-24 17:48)
Lion対応に変更しています、前回のソフトより使い勝手が改善されています。 音に関して前versionと同じです。
No Nameさん、ご連絡ありがとう御座います。
by Sasha (2011-09-25 22:00)