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TBS(FE103En-s)の再々調整 [トールボーイスワン]

2010-09-01
TBS(FE103En-s)の追加実験
ネット上で見つけた、四畳半工房タナカの田中氏のエッセイを読んだ。
目から鱗が落ちることが書いてあった!!

エッセイの概略は、 Feastrex ユニット使用の田中式バックロードホーンの開発話である。 新型の箱は、長岡先生のバックロードホーンの延長線上にあるが、新しい形態を見つけたオリジナル・バックロードの箱である。

小生が一番気になった内容は、
 ” ホーンの完成度が高くなれば板は薄くても良くなる " 
 ” 最終的に中仕切り板は、板厚を11mm厚となった ” との記述である。
これを基に追試をしてみた。

トールボーイスワンの板変更
トールボーイスワンで板厚変更の可能部分は、背板(256×634mm)と空気室の二箇所である。
手っ取り早く、材質は杉ではないがラワンの背板を18mm→9mm厚と極薄に変更して視聴してみた。
9mmとしたのは、振動する面積も幅も狭いので 11mmより薄い板で充分と考えたからである。ひょっとしたら、6mm厚の方が良いかも知れない。
結果は、今までに無かった箱の響きを感じ、中低域の張り出しも増している。又、細かいディーテールが聞こえるようになり、臨場感が大幅に増した。
高域もすっきりして素直に聞こえる。  大成功!! 

Thank you!!   Mr.Tanaka
田中氏はバックロードホーンを追求したプロであり、大変参考となる資料であった。

参考WEB
http://www.nexyzbb.ne.jp/~tanbashikki/
http://www.nexyzbb.ne.jp/~tanbashikki/essay.html


空気室の容量とグラスウールの挿入
背板を変え、音も変わったので空気室の変更も合わせて行なった
これは音の好みの問題であるが、 TBSの最終結果としては次のようになった。

① 空気室の容量(1.9 ℓ に戻した)

グラスウールなしの場合
 スロート面積36c㎡
 カットオフ周波数=189Hz
           である。
 *グラスウールを入れた場合は計算不可能・・・、グラスウールの重さから計算してみたが全く合わない周波数が出てくる。

② 空気室のグラスウール量
 少量使用と考えていたが、意外と大量投入であった。
 結果的には、ユニット(FE103En-S)と筐体との調和を取ることができた。
 10cm×10cm×1.5cm×4 = 600c㎥

③ 音は三次元的に広がり、ダイナミックレンジも相当なものである。
今まで悩んでいた低域の出方が一気に解消された。 スーパースワンと比較した場合、低域のボリュームは若干少ないが充分に出ている。
スワン系のスピーカはソースを選ぶと良く言われるが、ご他聞に漏れずTBSも同傾向を示した。


空気室と吸音材のまとめ
① 空気室を大きくする。 
a. 全帯域でダイナミックに音が出て三次元的に広がるが、吸音材なしでは高域が跳ねて聞きづらい。
b. 吸音材を適量入れた場合、全体の調和が取れスピーカ全体から音がでる感じ。音が三次元的に広がり低域も満足できる。
c. 空気室が大き過ぎた場合、fo 付近ではスピーカコーンがフラフラとなり揺らぐが fo での音は出ず低域が緩くなる。

② 空気室を小さくする。(木片等を入れ空気室を狭める)
a. 音が前に出てくるが、ダイナミックさを失う方向になる。
b. 音が高域寄りにシフトする。

③ 吸音材の選択
  小生の持っている吸音材は2種類でもう少して試したかったが・・・
a. グラスウール(メーカー不明)
 比較的密度が低く、量の調整が容易であるが容積をとる。
b. ニードルフェルト(アオキ産業)
 密度が高く空気室に大量に入れると音が死んでしまう、反面少量でも効く。



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