SSブログ

FE103En-S&トールボーイスワンの視聴 [トールボーイスワン]

2010-08-14

IMG_2833.png


追加エンクロージャ対策
このトールボーイスワンも設計以来7ヶ月を経た。
FE103En-Sにフィッティングさせる為、二箇所に追加の加修を行い視聴してみた。

①. 空気室の容量変更
空気室に板を入れ容量を1.9ℓ から1.7ℓ に変更した。(クロスオーバー周波数はfx=212Hz)
この結果以前よりも中域の張り出しを感じるが、スピーカーからの反射音が残ったままである。

②. 吸音材の使用
良く考えてみると、まだ中域が落ち込んで聞こえるのは、落ち込んでいるのではなく高域が反射波の影響で助長されて聞こえるのでは・・・

対策として、反射波をグラスウールで減衰させてみた。
空気室のポンチ絵でシュミレーションの結果、どうも反射波はスピーカーマグネットのバックプレートに集中的に当たるようである。


下記ポンチ絵の①にφ10cmのグラスウールをバックプレートにに付けてみた。
結果は、広域の反射波の減衰は感じられるが、まだ充分ではない.

FE103En-S側面ポンチ絵.png
次にグラスウールを1cm幅に切りマグネットの内側②に巻いてみた、相当な一次反射の減衰が感じられた。
ニードルフェルトに比べ、グラスウールは全体の音圧減衰は最小限に抑えられる様である。

雑 考
空気1ℓ の質量は1.29g であるから、1.7ℓ の空気室の空気の質量は2.19gである。
この中に、重さ1g の吸音材を入れても、吸音材が空気のように自由に動いた場合。
空気室の空気は1.5倍となるので、相当に大きい仮想空気室となってしまう。
まあ、実際は空気のようにレスポンスは良くないので、殆んど動かず内部損失として吸収され、能率が落ちる。
グラスウールは無い方が良いが、必要悪であると考えている。
グラスウールを入れずに済む箱で反射波を押さえ低域のバランスが取れるエンクロージャを作れればベストであるが・・・
又、グラスウールの選択肢として、高域のみを吸収するには比較的質量の軽い(密度が低い)グラスウールが好ましく思われる!!


FE103En-S&トールボーイスワンの視聴
今回の試聴も、小生のシステムでの比較であり、環境、好み、ハード(周辺機器)、主観、全てが違うので聞き流す程度に読んで貰いたい。

視 聴
ここでは、低音の出方・空間表現・中音の張出し・空気感等を中心に視聴してみた。
映像を見ながらの評価は中々楽しい物がある。
映像中の録音は、勿論作られたものと実録されたものの合成であるが、その中に空気中の浮遊物のような雰囲気・温度感等を味わえれば最高である。
例えば、HD録画のハンニバルでの1シーンで朝靄の空間に響く5ℓ のエンジン音、フィレンッエの背景の中で始まるオペラ等の中の映像と音のコラボレーションは、雰囲気は満点である。

FE103En-S&トールボーイスワンの特徴は、立ち上がりが非常に早いのである。
突然ドカンと来るので年寄りの心臓には良くないが・・・、アイロボットの1シーンでは、静寂の中から犬も飛び上がるほどの大音量が出た。
又、車のクラッシュ シーンでは、車体が宙を飛び 頭の上を飛んで行く様を感じた。
当初、スーパースワンに付けての視聴ではFE103En-Sの立ち上がりはそんなに良いと感じなかったが、エージングと箱を変更したこともあって相当に変わった感じがある。

元々FE88ES-R用の設計で、FE103En-Sにはフィットしない感じである。
ユニットをFE88ES-Rに戻すと今まで無かった存在感・臨場感を得ることができる。
どちらかと言うと、トールボーイスワンは乾燥した音調であり、小口径のユニットの方がマッチする感じである。
設計当初、板を厚くする方が良いと考えていたが、板厚が18mmでは厚すぎる感じである。
15mm厚のスパースワンと比較すると、小音量時の音のディーテルが少ない感じがする。
小生の部屋では、箱が強すぎて充分な板の共振(箱鳴り)が得られないようである。
大音量にすると臨場感が増すのもその為か・・・

結果としてFE103En-Sにはスーパースワンの方が合うようである。
ただ、スーパースワン&FE103En-Sの組み合わせの音は、少々お尻が重いというか低域を引きずった所があるが・・・
これはスーパースワンの特徴なのかも知れないが、セッティング等で解決を諮るべきである??

やはり新エンクロージャが必要か・・・
   → アポンタン駅行きのチケットをもう一枚買ってしまいそうである。



雑 感
FE103En-Sの標準箱はもう少し小形の箱を想定して考えられているらしい。
FE103En-S&スーパースワンを視聴された方々の多くが感じられたと思うが、低域が出すぎる傾向がある。
多分、カタログ上の標準バックロードは室も小さく、ロード長も短い物と思われる。
社会情勢に従い、小さくて低域の出るユニットを追求した為の帰結と思われる。
然しながら、このユニットの実力は、そこに収まらず本来型破りの物である。
相当に長いホーン長&ホーン容積でもドライブ可能と思われ、低域も今までにない領域まで引っ張れると思われる。
誰かそんな特徴を生かした箱を作ってケロ!! [犬][犬]!!


使用した、ソース&装置
CD・DVD・HDソース
マイノリティーレポート(DVD)・アイロボット(DVD&HD)・007カジノロワイヤル(HD)・逃亡者(HD)・ハンニバル(HD)・カーペンターズ(CD リメーク版)等 を使用。

装 置
スピーカーユニット  ・FE103En-S
スピーカボックス   ・トールボーイスワン   ・スーパースワン
パワーアンプ     ・自作真空管アンプ 、超三結接続(6BQ5+12AT7+6BX6)
ブルーレイプレーヤー ・SONY BDZ-RX105
T V        ・Aquos
                   上記のラインナップで視聴した。

ブルーレイプレーヤーの寸評
最近のブルーレイプレーヤーの進化にはビックリした。
音質改善が著しいく小生のCDプレーヤー(某メーカー15万円クラス)よりも音が良いのである。
元々BDZ-RX105は音が良いとの評判であったので購入したのだが・・・、まあ15年以上の歳月が成し得た技術の進歩なのであろう。

だがBDZ-RX105の筐体は、音響用としては決して良いとは思えない。
筐体の肉厚が薄く振動に弱く感じる。 試しに鉛インゴットを少し乗せてみた、欲張って沢山乗せると壊れそうな筐体である。
結果は、余計な音がとれて締まった音が得られた。


にほんブログ村 PC家電ブログへ にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへにほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。