トールボーイスワンの改造 [トールボーイスワン]
2010-07-14
FE103En-Sを付けてのトールボーイスワン 初回視聴トールボーイスワンの塗りも終わり、FE103En-Sでの視聴ができるようになった。
音の予測として、スワン以上に広がりを持ち合わせた音を期待しているが・・・
トールボーイスワンは、元々FE88ES-R用として設計・製作した箱なので、ホーン長・スロート面積・空気室容量・その他、マッチングの点で心配なのとこ多いが、まずはチューニングなし・FE103En-Sのマグネットなしで聴いてみた。
期待は大きく裏切られ、全く聴くに耐えない音である。
スーパースワンに比べて低域が非常に弱く、その結果高域がキンキンである。
スワン特有の空気感・音楽性が全く感じられない。
ショック ショック!!
改 造
図面を検討した結果、No.9×2の板が抵抗と考えられる。(Fig 参照)
設計当初、空気室→スロートからの音波は、No.9間を左右に分かれて通過できると考えていたが、どうもココがボトルネックで大きな抵抗となっているようである。
Fig.
ト・・言うことで、外科手術となった。
トールボーイスワンは、満身創痍である。 塗装では既に皮膚の手術を受けたが、今回は気管の切開となった。
裏板No.11を外し、外部より9.6×8cmの穴を開ける破目になった。
加工は、電動ドリル・ノミ・バールで行なった。
先ずは、三角コーナー材を3ヶを取り外し、次に9.6×8cmを罫書き、線の内側をドリルで穴あけ、淵をノミで削り取った。
36mm厚の切り取り加工は結構ハードであった。
蛇足であるが、接着剤は完全に硬化しており充分な強度があることも解った。
一枚目の9.6×8cmを切り取り、蓋(12×12cm)をネジ止めして試聴した。
結果は、低域のボリュームアップは認められるが、イマイチ物足りない。
もう一歩である。
次に、奥の板NO.9を切除した。
穴の中からノミで切削して、やっとできた。
平らな蓋をすると、この部分は小形の中間室のような形状である。
音を聴いた感じは、ホーンが充分動作して自然な低域が得られるようになった。
この穴はチューニングには大変便利なものである。
ここでマタマタ問題が発生した、中域の押し出しが足りないのである。
再度検討した結果、空気室内のハリ(Fig 参照)が障害物のようなので撤去した。
結果として、全般的に推し出しが強くなり、能率が上がった感じである。
又、野太い低域も出るようになったが、ホーンから高域も通過して諸に出るようになる???
再チューニング!!
今回は、少量のニードルフェルトを空気室内に入れ、スロート底の部分のニードルフェルトの増量した。
こうなれば、穴だらけ・分解可能なトールボーイスワンに恐い者はない、何でもOK!!
プロトタイプの場合、何処でも手の届くように設計するのが一番である・・
ナーンチャッテ 訳の分らぬ言い訳 ??
トホホ~、FE88ES-R用&トールボーイスワンの内部は設計当初とは別物である。
今や完全にFE103En-S用にチューニングされてしも~た。
小生も相当にシツコ~イ性格のようである。
やっとのことで、FE103En-S&トールボーイスワンのアウトラインが出来たので、次回は、FE103En-Sを付けてのトールボーイスワンの視聴を予定!
コメント 0