Stereo紙付録LXU-OT2のミニ改造 [MacMini]
2013/2/11
Stereo紙付録LXU-OT2のミニ改造
LXU-OT2の改造であるが、Stereo紙で紹介されている全ての改造を行うと大変そうなので、最小限の回路定数の変更とケースの作成とした。電源の強化
小生の場合必要回路は、Line出力のみでヘッドフォン側の部分はバッサバッサと回路を切ろうと思ったが、ヘッドフォン側のOPアンプを外せば略同じである。しかし残った回路が発信の原因になると思われるが、簡単な実験なのでやってみた。
これで、DAC+Line OPとなり余計な回路が無くなり、付加を軽減できるはずだったが・・・、案の定発信が聞こえ回路は残した。
バッサバッサは、何れ行うとして・・・
STEREO の記事に添ってDC/DCコンバーター周りの抵抗 R30に並列に4.3kΩを付け16Vに昇圧してオペアンプ電圧を上げてみた。又DC/DCコンバーター周りのコンデンサー C4,C7 を25V 1000μに容量アップした。
その他に、OPアンプから出力される抵抗 R5,R6 をカーボン抵抗に置き換えた。
以上で回路の改造は終えた。
橙で囲まれた部品の交換とLine出力のOPアンプ
LXU-OT2 回路図
ケースの作成
ケースは、奮発して¥1,180-のダイキャストにしてみた。
効能として、内部損失が大きく振動防止には最適であり、ある程度の重量があるのも良い。且つ、全体を覆うことで、外乱電磁場からの影響も防げる。
また素人にも簡単に加工でき綺麗に仕上がる。
加工工具は電気ドリル・ヤスリ・コッピングソーを使用した。
LXU-OT2改造後、OPアンプを変更して試聴
数種類の手持ちのOPアンプを試聴してみた。
・OP275で聴いている感じでは、以前より線が太くなり非常に心地良い音がする。少々硬い音作りであり、輪郭がハッキリして分解能も広がりも素晴らしい。
・OPA2134 、HP-A3に最初から付いているOPアンプで、暫く聴いていなかったが、音出しをした瞬間、素晴らしい広がりと押出しが強い音を聴かせた。
・OPA2604であるが、骨太で濃厚、低域が太く聴き疲れしないが、高域の伸びがもう少しあると良い。寿司ネタで言うなら大トロ?? 小生の改造LXU-OT2との相性はいまいち??
・LME49860どのようなソースでも無難にこなすが、電気特性を追求して分解能・分離が良い優等生タイプ。アタック音が少し弱く感じる。
上記ののOP変更では、OPA2134が一番相性良く感じた。
総 評
音としては、何かを変更したプラシーボ効果も含まれるが・・・
電源供給のコンデンサー変更と抵抗値を変え電圧を16vに昇圧した効果は大きいと感じる、変更はそれのみであるが・・・
変化は、帯域全般に張りがでて音に押し出しがある。低域に芯がありアタック音も気持ち良い。
LXU-OT2はHiFi再生出来る回路のであり、ここまで来ると ”おまけ” なんてものではないメインのLine DACとして使用可能である。また、回路改造で好きな音を手に入れることも可能であるが、時間があればの話である。
Stereo紙付録の基板でここまでの音が出るとは・・・
今の世の中、商品の値段って何でしょう?
追 記
FFT測定でシステム全体を調査中に13kHz付近にノイズが見つかった。 追跡調査では、LXU-OT2の発信と判明し現在使用を断念している。
参考資料
Stereo 2013年1月号
skiさんBlog
http://muplay.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22?niced=1&time=1360291281
オペアンプは使うところが変わると音の印象まで変わるようですね。
私が自作アンプのプリ部にOPA2604を使用したときには骨太と言うよりは
むしろ繊細でクリアな感じがしたんですよ。
一筋縄では行かないからオーディオは楽しいですね^^
by ZZA700 (2013-02-11 23:43)
ZZA様
オペアンプも音楽を聴く上の適正電圧と適正ゲインが有るのかもしれません。ですのでオペアンプを替えて評価することは、少々乱暴なことになってしまうのでしょう。
まあ、現在の回路で合うオペアンプを選ぶと言うことで実験しましたが、変化が有ったのは事実です。
まぁ 遊びと言うことで・・・
by Sasha (2013-02-12 08:05)
漆黒の凄いケースですね。すばらしいです。
金属の加工はまねできないです。
+6V のコンデンサは増量されてない方も多く回路的にはどうなんでしょうか。分圧の抵抗値を小さくしているのと同じだと思うのですが。
外部電源での昇圧をしたのですが、素人のトライアンドエラーで何とか動作しましたけど、ちょっと自信がないです。プロみたいな方が本格的な回路を組まれてるのが凄いと思います。
DAC の性能が頭打ちで、サンプリングレートの限界や、アップサンプリング、ジッタや根本的な性能があるので限界があるようですが、簡単な改造でいい音するようになりますよね。
by ski (2013-02-12 10:48)
ski様
適当な大きさのケースを見つけて実寸合わせで加工しました。
私電気は詳しく分かりませんが、+6Vは確かにが分圧されるでしょうけど、電源のギュレーションが良い適当なコンデンサーであれば良いのではと思います。電源重視は今も昔も変わりませんね!
DACに関しては、1/2lsbが出ていないと思われますので、レートが上がっても飛躍的に音が良く成るとは思えませんが・・・
今も昔もオーディオ機器は、人間インターフェースを使ってカット&トライで出来るものなのですね。
それでは
by Sasha (2013-02-12 22:16)
突然すみません。ケース、カッコイイです。
どこで入手できるものか、できましたらお教えいただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
LXT-OT2には大きな問題が二つあると思っています。
DC-DC CONVERTERの発振音が聞こえる。
(C11を220pFに交換すると、改善します)
抵抗分圧で仮想グランドを作っていますが、使用している抵抗値と、そこにつながる抵抗値の差が小さすぎて、回路に流れる電流で仮想グランドが揺らぐ。低域でセパレーションが悪く、音が団子状態で聞こえます。
(OPアンプで使っている抵抗の定数を10倍に、負帰還コンデンサの容量を1/10に変更すれば大きく改善します。回路図はネットで探すと見つかります)
by アック (2013-06-05 22:30)
タカチのTD6-11-3 でしょうか?
by アック (2013-06-05 22:40)
アタック様
コメントありがとうございます。
ケースは、アルミダイキャスト製黒塗りを基板の寸法を見て、下記したネット販売で購入しました。型番は忘れました・・・
http://www.sakurayadenkiten.com/
タカチの商品ではありません、タカチのほうが高級と思います。
お役に立たずに申し訳ありん。
電気に詳しいですね!
今度、アタックさんの遣り方でノイズ対策を行ってみます。
ありがとうございます。
by Sasha (2013-06-06 17:29)
ケース、これのような気がします。
http://www.sakurayadenkiten.com/eshopdo/refer/vidsocb201.html
ありがとうございました。
昔、仕事で・・・ でも、オーディオ関係ではありませんし、今は趣味としても何もしていません。当然、測定器も持っていませんので、回路図を見て少し何かを思いついても、確かめることもできません。
でも、よく考えられたサイトはわかります。
ノイズについては、ほぼC11を220pFに変更する一択。
http://blog.livedoor.jp/r_ten/archives/2013-01.html
の【LXU-OT2 (その19)】
その他の検討サイトでも、多くの方がC11は220pFという結論に達しています。
分圧抵抗での仮想グランドの問題は、
理屈と実測は、こちらがわかりやすいと思います。
http://blog.livedoor.jp/r_ten/archives/51920631.html
徹底した検討されているサイトとして推薦するのは、
http://fixerhpa.blog.fc2.com/blog-category-3.html
そちらでの(改造)回路図がこれです。
http://blog-imgs-55.fc2.com/f/i/x/fixerhpa/lxu-ot2_schematics_c42.png
ただ上記の改造は、チップ部品を交換しなければなりません。
いっそ、こちらの方に走った方がいいかも。(音質はこちらのほうが良くなりますし)
http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11499464634.html
その場合のパターンカット箇所は違うアプローチで、±電源化をはかったこちらのサイトが分かりやすいです。
http://stormore.blog.fc2.com/blog-category-4.html
以上のサイトの情報は、どれも信頼度高いです。
どこまでやるかは、Sasha さん次第です。
by アック (2013-06-07 03:42)
C7を大容量にするのは利きますよね(^^)
あとこれは知識がないことなのですが、抵抗で音質が向上しますよね。なら、VRが利きそうな気がするんですけど。
海神で売っているP9A 2連 20KΩ オーディオ・テーパー使ってみたいわ~(1350円もしますけど)
by アック (2013-06-09 03:45)
アック様
いろいろご指導ありがとうございます。
私も、年で行動が遅れることが多くアック様のようにテキパキと動けないのが現実です。
確かに、VRは昔から無い方が良いと言われていますので高品質の抵抗を使うのも面白いと思います。
素晴らしいアイデアを実行してみますので、宜しく!
by Sasha (2013-06-09 09:40)
指導なんてとんでもないです。
Sashaさんは、真空管アンプやスピーカーの自作などにも取り組む知識がある方で、私のほうがお教えを乞う側です。
年齢については、プロフィールを読ませていただいた限りでは、もしかすると同世代くらい?と勝手に思っています。
また、テキパキと動くどころか、健康状態からほとんど故障停止状態wです。ですので、頭のなかで色々妄想しているだけに近いです。
LXU-OT2いじりは、ちょっと楽しかったなあと思います。
ですけど、結局、±電源化して、カップリングコンデンサを減らすというのが音質をあげるもっとも有効な方法だったと思っています。
私はSashaさんと逆に、RCA出力は不要(デジタル出力を利用)でしたので、主にヘッドホン出力側のことについて勝手な考えを述べさせていただきました。
今は、オペアンプの後ろに電流増幅バッファを持ったヘッドホンアンプ基板を組み立てて、LXU-OT2のPCM2704の後ろか、RCA出力に接続するようにして、ケースに入れたいなあみたいなことを企んでいますが、いつのことになりますやら。
by アック (2013-06-10 17:11)