IBI(Feastrex) 訪問記 [その他]
2012/05/26
IBI(Feastrex) 訪問記
東京より遥々130km山梨県韮崎市穴山町にある(株)IBI 本社にお邪魔した。
流石に空気が良く気持ちイ~〜!
勿論 訪問目的は、Feastrex spekers の試聴である。当日予約ではあったが快諾を貰えた。
社長のAさんは、10年近く音を追求されてきた方で現在も進歩は続いているという、音の追求はこれからも続きユニットのみならず、エンクロージャー開発・電源・電気ノイズ・デジタルノイズ対策等幅広く行われ、現在も進行中である。
Feastrex のヴァリエーションは、大きく分けて5インチと9インチで、従来型のアルニコ磁気回路の物と、推奨の励磁型スピーカーに分けられている。又、一部にパーメンジュール(現在透磁率が一番大きい素材でFe+Co=50:50の合金の呼称)を使用したスペシャルヴァージョンもあるようである。
Feastrex unit のお話
Feastrexのホームページより借用したNf-5ex励磁型のカットモデル写真
マグネット
磁気回路は、二つ割り球形ヨークになっている、球形にする事で漏れ磁束を減らし効率的にギャップに磁束を架けられるよう設計してある。 その他、ここまでやるかと言う程の素材の吟味、純鉄ヨークには、磁束の均一化をはかる為の焼鈍(焼きなまし)まで行われていた。
励磁型マグネット回路
聴き慣れない、マグネット回路である。
これはポールピースの周りにコイルが巻いてあり電圧で励磁するタイプである、簡単に言えば電磁石である。このタイプは昔からあったらしいが、電源を必要とする為現在では廃れてしまったようである。
又、電圧を変化させることでQoの変化がありエンクロージャーのマッチングの取れる事も出来るかも・・・
エッジ
良く見るとエッジはゴムではなくラムスキン使用とのこと、本当に金掛けるよな!!
江川三郎先生も鹿革エッジを推賞されていた事を思い出した。
一つ忘れた事が、ダンパーのお話を伺えなかった事である。エッジを見たのだからダンパーも考えるのが普通であるが老人性健忘症で忘れてしも〜た!!
コーン紙
これがまた凄い、人間国宝の9代目岩野市兵衛さんがすく和紙「越前生漉奉書紙」を使用しており、和紙の上にテクスーチュアーが掘り込まれている。
何から何まで恐れ入りました!!
試聴&総評
音については、スピーカーコンテストで世界ナンバー1に2度も昇りつめており勿論素晴らしい。
9インチのユニットでも音は余裕があり拡散されず、定位・広がり・品位等申し分ない。
特に素晴らしいと感じたのは、高域の澄み切った音で、高原でクラッシック音楽を聴く様な清々しい音であった。低域に付いてもエンクロージャーとの調和が取れており欠点を見つけられない音である。
何を聴いても音楽性豊かで楽しませる音が出ることと、全てに余裕を感じた。
このユニット群は、量産大メーカーでは出来ない物量投下・時間・開発エネルギーの結実であった。
ユニットの素材は全てにわたり本当に吟味されていて、こんなユニット初めてで驚嘆しました!!
如かしながら、このユニット使用で全機器が、このユニットに右へ習えと成り機器の選別が大変になるとも感じた。
最後に、長時間を取って戴き懇切丁寧な説明と会社の方向性をお聞かせ下さいました社長A氏、並びに説明に当たられたT氏にもBlog上であるが謝辞を述べさせて戴きたい!!
参考Blog
Feastrex
http://www.feastrex.jp/
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