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6AK5&6BM8 Ver.2 [真空管アンプ]

2008-10-21
6AK5 & 6BM8 Ver.2
IMG_65551.gif

第2弾
宇多氏のホームページで作られた、クッキー缶の前段6AK5と出力段6BM8の組み合わせの超三結の製作に取り掛かった。
ホームページを読むと練り込みがなされた設計、トライ&エラーで何度も音を追い込んだ模様が書かれており一番の力作と思えたからである。又、安全対策も考えられており、ほぼ万全の設計のように見える。
早速ホームページの図面を無断借用させて戴き制作に入った。
この頃になると、電源の計算、リップルの取り方等を本から学び少しは理解できるようになった。又図面も暗記するほど見てある程度は理解できる様になる。但し、本質的に超三結など全く分っていないし真空管が何ゾヤもほとんど分かっていない。
ブラックボックスをケーブルで繋ぎ、音だしが出来るようになった程度である。
今回は、シャーシ加工から自分で行い多少の工具等も購入した。
シャーシ加工は一番手のかかるものである。部品の実装をイメージしアルミシャーシの上にポンチ絵を描きシャーシの工作に入った。
電源トランス・ヒータトランス・出力トランスは東栄変成器製で揃えた、秋葉原の東栄変成器の店に行くとおじさんがセットで揃えてくれた。前回の失敗(2SC1775A&6BM8時)を教訓にして、出力トランス東栄変成器T850×4ヶの二段重ねとした、2個はシャーシ上に、2個はシャーシの内に上下に配置する設計とした。尚、磁束の方向を考慮し、シャーシ内のトランスも上のトランスと同方向に取り付けた。コンデンサーはシャーシ内に置き、回路も真空管下に配置した。初心者としてはコンパクト設計になった。 部品の都合で宇多氏の設計から外れてしまう所もあったが善とした。又、電圧調整用のボリューム等も上から回せる位置とし、テストピンも上から取れる場所につけた。

超三結-045.gif


超三結-046.gif


最終調整
板金加工(穴あけ)より1週間後、ど素人のハンダ付けも終わり完成した。
お茶を飲みながら、再々度配線チェックを行った後、緊張しながら電源を投入した。
この瞬間がオーディオマニアにとっては至福のときなのである。
電源投入後、安全対策用ダイオードが2秒ぐらい点灯したあと約10秒後に音がでた。真空管のヒータも正常に灯っており、ノイズもなくスムーズに音出しが始まった、テストピンにテスターのプローブを付け調整用ボリュームを回す、宇多氏の回路図通りバイアス電圧を54Vにチャンネル毎に設定した。そのまま放置して10分後再度54Vに会わせ込む(真空管の温度ドリフト等の影響で、±数V程度の変動はある)、これで試聴の準備ができた。

試 聴
全面にある入力ボリュームを徐々にあげる。さすがに宇多氏の設計と追い込まれた乗数設定で完成度も高く、高次元でバランスした良い音である。重低音も出ておりこの小さなアンプからこの低音が出るとは・・・。2SC1775Aの音に比べ全体的にだいぶマイルドになったがバランス・感触・3次元的表現力・定位ではこちらの方が一枚上手である。但し、高域の伸びは2SCが良かった。6AK5は2種類用意して東芝管とアメリカ管を用意したが東芝管はキッチリした音、アメリカ管は安らぐ音であった。又、出力管の6BM8も松下・Electro Harmonix・Philips・Svetlana・RCA他 諸々揃えて試聴したが、Svetlanaが力強く克つ明るい音と感じた。
全体的に見ると、前段が音への影響が大であり、出力段は総じて影響がすくなく感じた。
*回路図に関しては、宇多氏のホームページを参照してください。
http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ehu_amp/6bm8amp.htm

超三結-0481.png

問題点
1ヶ月余りのランニングで1.5KΩ(2W)の金属皮膜抵抗が焼けてきたのでセメント抵抗1.5kΩ(3W)に変更した。

その頃になると少し気になる部分が出てきた、シャーシの泣きである。如何せんシャーシはアルミ製の1mm程度の箱であり、おまけに放熱効果を狙い真空管の穴を大きくとりアルミのシールド板に真空管を取り付けた二重構造とした為、振動には極めて弱いのである。試しに脇の部分に2kgの鉛を置くと音が締まって聞こえるのである。加工が楽なのでこのシャーシを選んだが、最終的には振動対策が必要になってしまった。

超三結-042.gif
真空管を外し上部から見た写真ですが、お恥ずかしい加工です

このアンプを友人に試聴して貰ったところ、とても気に入ってくれた為、友人に預けJBLを鳴らして貰うこととし、愚かにも第3弾のスタートをしてしまった・・・・・


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