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Dayton Audio PS95-8 をVer4.1 で聴く [ATL-Speaker]

2015/12/27

Dayton Audio PS95-8 をVer4.1 で聴く

PS95-8 .png

今回、またまた浮気心がでて、Ver4.1+TANGBAND W3-881sjf をDayton Audio PS95-8に交換して試聴してみた。
このユニットは、フレームに厚みのあるダイキャストを使い剛性も高い。またユニット後部の高さも充分にあり、背圧の抜けも良さそうである。
ネットでは、最新のテクノロジーで開発されたと書いてある。然しながら、設計手法は新しいと思われるが、素材等はオーソドックスな、紙コーン+アルミのフェイズプラグ+ゴムエッジで構成されている。
このユニット国内販売はまだ少ないがUSAでは高評価を得ているようである。
 勿論々々、USA設計でMade in Chinaである。



PS95-8の取付
Ver.4の鬼目ナットの穴位置は、TANGBANDのφ85cm×4でPS95-8のφ87cm×4と2mmの違いがある。 ビス穴のガタを考慮して強引に取り付けた結果、六角穴つきで4本止めることが出来た。



Dayton Audio PS95-8の周波数特性&仕様
低域特性を見ると、150Hzぐらいからダラ下がりとなっており最低共振数Fs=110Hz であるが、W3-881sjfに比較して今回は9.5cmユニットと僅かに振動板面積が大きいことから、Ver4.1で70Hzぐらいは頑張れるのではと・・・
PS95-8.png

Specifications
PS95-5.png
Qts=0.72で共鳴管では程良い値である。
 と言っているのは、小生だけである。一般的にQtsは、0.3〜0.6が良いとされている。
然しながらエージングでQms(機械系の尖鋭度)が変化し、それと共にQtsも変化したと思われる。



Ver4.1+PS95-8のFFT測定
このPS95-8に合わせたエンクロージャーの調整を行っていないのだから、この結果で満足すべきであろう。と言うより優秀といった方が良い63〜18KHzまでプラマイ5%に入っているのであるから・・・
1kHz以上は、Daytonから発表されているPS95-8の周波数特性と粗同じ結果となった。
250・300Hzにピークがあるが、これはホーン開口部からの中低域の漏れで開口部の下にマット等を置くと減衰する。又高域10kHzからも同様に僅かに減衰した。

PS95-88.png
Ver4.1+PS95-8



試 聴
ある程度のランニングを経てエッジ・ダンパーも落ち着いてきたのでレポートした。
暫くはエッジ等が硬く微小入力に弱く自由度の少ない音と感じたが、20日を過ぎたあたりからダイナミックレンジが急拡大して中高域が抵抗なく出るようになった。 基本的には、エージングに時間がかかるユニットである。
10cmユニットに比べると小口径の分だけフォーカスが決まり定位が良い。
FaitalPRO 3FE25にも似た音であるが、PS95-8の口径が僅かに大きく低域は3FE25を上回る。
FFT測定でも低域は程よく出ていて、実試聴でも誇張された部分が少なく聞きやすい。
PS95-8(9.5cm)は、良くも悪くも8cmと10cmの中間的音である。
まだエージング途中なので、ある程度のパワーを入れないと本領発揮出来ず物足りない部分もあるが、このユニット専用の箱を作れば相当のポテンシャルを発揮しそうである。

ピアノは、敏感なタッチ音が分かるほどレスポンスが良い。又、ボーカルは小口径ユニットらしくジャストフォーカスされる。中域の音程は、明快で味付けのない素直な音が出ている。
このユニットの一番の売りである紙コーンの澄んだ高域がでている。これがバイオリン等の弦楽器も素晴らしく響かせる。
FOSTEX FE88ES-R 8.5cmもバランスは良かったが、この大きさ(8〜10cm)あたりがフルレンジとして一番使い良い大きさなのかもしれない???





参考資料
Acoustic transmission line(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Acoustic_transmission_line
Dayton audio
http://www.daytonaudio.com/index.php/




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