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Alpair7V3をATL-Speakerで調整・試聴 [ATL-Speaker]

2012/3/29

Alpair7V3をATL-Speaker で調整・試聴


MarkAudio
この会社は、イギリス人の機械技術・応用技術の専門家である、Mark Fenlon氏 により創設され、本社は香港、生産拠点は中国 広東省にあるようである。
エンジニアは、Evan Yu氏 他日本人も参加しているとホームページに書かれている。

Alpair7.png


Alpair7v3
先ず、箱を開けてびっくりしたのは、ユニット2個と取付けネジのみ入っていた。保証書も仕様書も入っていない、早速購入先に問合せてみると・・・
保証書であるが、オーバー入力をすると一発で壊れるので保障していないとのこと。又仕様書は、ネットで調べるのだそうだ???  まあ、現品はあるので善とした。

ユニット重量が750gと比較的軽いのは、フレームに樹脂を使用している為である。
これは設計者が、試聴しカット&トライの結果樹脂フレームを選んだと書いてあり決してコスト削減の為ではない。
マグネットは、強力ではないがフェライトの2段重ねで、1段は脱着して音質変化も楽しめる。 又、フランジカバーを後で接着できるようになっている??
随所にハイコンプライアンス化が図られたユニットで、振動系質量3.95gでアルミ・マグネシウムハイブリッドコーンが採用されている。 その他、背面リングに直接クランプされたサスペンションを使用して、リニアリティー、ダンピングを大幅に向上させている。センターキャップも接着方式の変更で、キャップの背面からの接着で高域特性を改善させている、これはFostexのFEシリーズと似ているテクノロジー?
周波数特性も、86db弱で100Hz~30KHzぐらいまで略フラットである。


仕 様
再生周波数帯域 70.9Hz~32,000Hz 最低共振周波数fo 70.9Hz
Vas 4.58Ltr Qms 3.07 Qes 0.65 Qts 0.54 Mms 3.95g
振動板有効面積 50cm^2
外径寸法 135mm
バッフル開口径 103mm
定格入力 20W
Xmax 4.2mm
重量 750g


ユニットの取り付け
取り付けは、エンクロージャーの開口径がφ102mmで設計したため、このユニット(φ103mm)には1mmオーバーであった為、少し削って取り付けした。 尚、取り付け穴位置はφ115mm×8であったので問題は無い。


吸音材の量のシミュレーションと実配置
今回も吸音材のシミュレーションをして当たりを付けてみた。

(1) 全体がテーパー付共鳴管とした場合、L=170cm r1=9.0cm r2=4.2cm
Alpair73-170.png
左、吸音材を普通に入れた場合。 右、吸音材を多めに入れた場合。


(2) 全体がテーパー付共鳴管とした場合、L=70cm r1=5.5cm r2=4.2cm
Alpair73-70.png
左、吸音材を普通に入れた場合。 右、吸音材を多めに入れた場合。

結果を見る限り、僅かに多めに吸音材を全体に入れるのが良い感じである。

当初から予測されていたが、ATL-Speakerは、吸音材の量と位置で低域の出方が大きく左右される。この為、吸音材の調整は時間を掛け、低域から中域のレンジを中心にチューニングした。
当初の吸音材配置では低音不足となった。対策として取り付けてあったc,d,e の下部と⑬板に付けたフェルトを取り除いた。
効果は絶大で凄い低音がモリモリ出るようになった。低音がいくらでも出るような勘違いをしてしまいそう・・・

今回のシミュレーションでは、実際との整合性はあまり良くなかった。

吸音材配置と補強板の取り付け
ATLfinal.png
現在の補強と吸音材の位置

当初、箱鳴りを利用して12mm板としたが、鳴りすぎも良くなく対策を行った、冶具用の板⑪⑭⑯⑰で補強した。効果は更に低音が充実し、輪郭も鮮明となった。


試 聴
IMG_8292.png

エンクロージャーのエイジングも儘ならずユニットの評価でもないが・・・ 

Alpair7V3が届いて1日目は、硬く詰まらなく何処かツッパッタ音がでていたが、エンクロージャー調整と共に1週間が過ぎ、調子が出て凄い低音と繊細な高音に切れが出てきた。
バスレフ箱でAlpair7v3は、50Hz前後まではOKでカタログデータを裏付けている。
一寸信じられないが、小生のATL-Speaker&Alpair7v3のシミュレーションでは、ダラ下がりに30Hzぐらいは伸びているようである。
実際の音を聞いても低域は、可聴帯域以上に伸びている感じである。
BD試聴では、壁を揺るがすような爆低音が出ている。映像には効果的であり面白いが、近所迷惑かも・・・ 
スーパースワンに比べ3D効果は若干弱いようで、体を取り巻くような音はでない。
クラッシックを良く聴くが、説得力がありピアノ・バイオリンの響きが素晴らしい!

 まだ最後の詰めが甘い感じがする!!

雑 記
周波数スイープで測定も行ったが、32Hzの倍音で64Hz・128Hz・256Hz付近で共鳴していた、 又300Hz以上の周波数帯域は、略ファラットでユニットの特性通りである。
理想的には、音楽を聴く上で128Hzと256Hzの突起部分をキャンセル出来れば最高であるが・・・
  トライしてみる価値はある!

計算上1.7mの共鳴管で λ/4は50Hzであるが、32Hzで共鳴が起こっているのは理解し難い、多量の吸音材の効果? しかし、実際には音と言うより空気が震えているのが分かるので出力されているのは間違いなく、測定でも出ている・・・


ユニットデータ・購入先
MarkAudio
http://www.markaudio.com/
アードレアシステム
http://www.sp01.jp/ownerInformation.html


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ジュピーのブログ

凄いですね~
尊敬いたします。私もオーディオ大好きですが・・・
マッキントッシュのアンプとJBLで50年代60年代
のモダンジャズを聴いてはいますが・・・
by ジュピーのブログ (2012-03-30 19:44) 

ZZA700

ユニットの素性は良さそうでよかったですね。
この先、目指す音質に追い込んでゆく作業が楽しそうですね♪
by ZZA700 (2012-03-31 10:25) 

Sasha

ジュピーのブログ さん
マッキントッシュ&JBL羨ましいです。
私も一度はそんなシステムでジャズを聴いてみたいです。
私の場合は、物作りが先行してしまい、聴くということは疎かになりがちです。今後は聴くことも大切にしたいですね・・・
by Sasha (2012-03-31 15:42) 

Sasha

ZZA700さん
ユニットは、TBのW4-930SGも購入しました、最終的にどちらで追い込むかは分かりませんが来月にBlogを書く予定てす。
小生の場合、時間が掛かり過ぎる傾向がありますが、また遊びに来てください!
by Sasha (2012-03-31 16:08) 

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