Alpair10P & ATL-Ver3の2ウエイ化 [ATL-Speaker]
2016/11/05
Alpair10P & ATL-Ver3の2ウエイ化
Alpair10P+TW4_Silk
Alpair10P+FT90H
ATL-speakerを初めて2ウエイ化してみた。
ツィーターは、MarkAudio 製 TW4_Silk (ペア)5,681円と30年間休眠中であったFostex FT90Hを試した。
前回調査したCoral H105は、周波数特性より今回除外した。
フィルターの検討
フィルターは、一番簡易的なコンデンサーのみの6dB/oct -3dB落ちハイパスフィルターとした。
Alpair10Pの周波数特性を見ると、軸上では13kHzぐらいからダラ下りとなっていてツィーターでカバーしたい帯域は、13kHzから20kHzと考えたが・・・
Alpair10Pの軸上30度の5kHz以上は10dbダウンしていて、クロスオーバー以降の両ユニットのカブリも多いので、クロスオーバーは比較的いい加減でもいいか???
いろいろ考えても答えが出ないので、先ずは10kHzと15kHzぐらいのクロスオーバーで試すこととした。
Alpair10P周波数特性+角度分布
ネットワーク計算
ネットワーク計算(ハイパスフィルター)には、何時もお世話に成っている ”自作スピーカー設計プログラム” を使用した。
細かいパラメータ変更のし易いプログラムである。
ハイパスフィルター計算値
TW4_Silk(6Ω) 2.8μF(9.5kHz) 1.8μF(15kHz)
FT90H(8Ω) 2.0μF(10kHz) 1.3μF(15kHz)
試 聴
FT90Hで試聴
コンデンサー容量を変えアッテネーターを絞ってトライしたがAlpair10Pとイマイチ音色が合わない。
TW4_Silkで試聴
TW4_Silkを10KHzと15kHzのクロスオーバーで試聴。
15KHzでは中高域の線が若干細く感じる。
次の10KHzのクロスオーバーでは、程よい高域の伸びが感じられ線の細さも感じず、上手くワイドレンジ化が図れたと思う。
音質的にはフルレンジ単体で聞くのと違い、高域の荒さが取れドーム型特有のシルキーな高域となり長時間試聴しても聴き疲れしない音である。
このツイーターは、音合わせが容易で音圧レベルが合えば他のユニットでも比較的簡単に使えそうである。又、価格もリーズナブルである。
Alpair10P+TW4_Silkで暫しの間2ウエイを楽しもう!
参 考
自作スピーカー設計プログラム
http://www.asahi-net.or.jp/~ab6s-med/NORTH/SP/
どんどんグレードアップして行きますね。
以前、大手メーカの開発担当者に聞いた話では、
クロスオーバーを決めるネットワーク設計に一番時間をかけるそうです。
by ZZA700 (2016-11-05 18:46)
ZZA700さま
メールありがとうございます。
クロスオーバーを決めるにあたり、周波数特性から求めるのではなく、やはり聴感で決めるのが良いのではないかと思います。
最終的にはFFTでの測定で合わせ込みも良いですが微調整の部分だと思います。
確かにこの部分は難解です。
by Sasha (2016-11-06 09:57)