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複合共鳴管スピーカの調整&試聴 [複合共鳴管]

2011-11-9
複合共鳴管スピーカの調整&試聴
塗装はしていないが、完成の寸前まで行ったので、ネーミングをした。
当初予想していた、共鳴管+僅かのバックロードでの複合管と考えたため、名前は、複合共鳴管(Composite Resonance Tube Speaker)の頭文字・1号機をとり CRTS1とした。
   安易な付け方であるが・・・

IMG_7894.png



背板⑨の角度の決定
設計時に開口部(C)の角度を変えることで低域を調整可能とした、試聴の結果で(3)で接着した。
低域の出方はだら下がり傾向と感じる。

(1) C管を f = 6.5cm, g = 6.5cmとして、B・C管が13×6.5cmの共鳴管として試聴。
(2) C管を f = 7cm, g = 7cmとして、共鳴管として試聴。
(3) 当初の設計通り、C管を f = 7cm, g = 10cmでホーンとして試聴。
(1)と(2)は、僅かに最低域の伸びはあるが、(3)が最も量感が感じられシミュレーションとほぼ同じ結果を得た。
と言う事で小生の偏見で、(3)で固定することにした。

Fig.png
Fig.


吸音材無しで試聴
床との密着度・板振動を考え、天板に2.5Kg×3と足の上に2.5kg×2の鉛インゴットを置いた。 使用したユニットはFE103En-Sである。

1日目は、切れが悪く・雑味があり・全般的に重かった、2日目は豹変していた。
音離れ・定位・低域の出方・存在感・全てが素晴らしくなった。
楽器の響きと言うか音色が特に良く、鳴ると言うよりハモル感じである。これは、全体を12mm厚の薄板にした効能かもしれない。
1日目は雑味を感じたと書いたが、2日目ではそれが無い・・不思議である。
中高域は、共鳴管本来の姿なのであろうか鮮度が高い、低域の出方も良く軽い低音がポンポンと出てくる。
スーパースワンでは、中域から低域のある帯域で中抜け部分を感じたが、この複合共鳴管では、中抜けは解消されている。
然し100Hz以下は、だら下がりの傾向にあり最低域の50hz前後の音圧はスワンには敵わない。
高域に関しては、開口部からの漏れがあり吸音材が必要である。


吸音材の量と貼付け位置
共鳴管の吸音材の量は、比較的多く使われている場合が多い。
スピーカを伸び伸びと鳴らすには、吸音材は必要最小限に留めるのが良いのは周知の事実である。
しかし、適当な最小量を探すにはためには、カット&トライを繰返せざるを得ない。

Fig.(4)参照
(1) c の部分に13×12cmの吸音材を入れてみる。
 これだけだと、高域の減衰量が足りなくキンキン音が残る。

(2) ユニット背面部a に13×40cmの吸音材を入れてみる。
 高域の共鳴音からは、かなり開放されるが充分ではない。

(3) (1),(2)の試聴を基に、g・hで最終的な微調整を行なった。

(4) eにも挿入可能であるが今回はトライしなかった。

経験上、最初は全般的にダンプされ過ぎと思うが、数日すると落ち着く。


吸音材をFig.(4)として再試聴
長岡先生ご推薦の” セイシェル鳥の楽園 "を聞く。
波打ち際の椅子に座り、そこに集まる鳥が捕まえられるような錯覚さえ感じる。又、
張り出し ・奥行き・高さと、3D効果満点である。今まで聞いてきた小生のシステムの中では、最高の表現力である。
リファレンスCDとして永らく聞いてきたが、今回のように衝撃を受けたのは初めてである!!
ピアノ、ギター等のアコースティック楽器の演奏では、板(12mm厚)がハモリ小生の部屋・音量ではジャストフィットしているが、大音量には耐えられないであろう。
楽器の演奏では、音の粒立ちが良く奥行き・広がりも良く・良質の録音では高さも表現できる。
フルレンジ1本のスピーカとしては、広帯域でバランス良く感じる。

弱点は、スーパースワンに比べると、ヴォーカル等の音源が少し大きく感じる点か・・・


複合共鳴管の雑記
アイデアは、田中氏(田中式バックロード)からの無断借用であるが、適当に作った割には予想以上の出来栄えに満足している。
この田中式に組み合わせられる複合共鳴管のユニットは、強力な磁束でオーバーダンピングのものが良い、コーン紙も強靭なものが要求される。これに合わせたトータルなエンクロージャ設計が必要となる。
次の複合共鳴管を作ると仮定して、テーパー付き共鳴管の再シミュレーションでは、r1=5.0c㎡、r2=6.8c㎡で好結果を得た。
シミュレーションは、チューブを真円に置き換えて計算するので扁平の四角柱の場合は少し断面積を大きく取るべきであろう。ユニットにも依るが、管の太さの許容範囲をどの程度に取るかは実験からしか解らないし、FE103En-Sのドライブできる空気容量も不明だが、感覚的にもう少し太い管でもいけそうである。
実験すれば切りがないが・・・
 次を考えてしまう憎~い エンクロージャ&ユニットである。

  もうオラも年だ!

     ドンドン遠ざかってゆく年金(積立金)を早く貰おう!!!


試聴CD
Melody Gardot Worrisome Heart &My One & Only Thrill, Diana Krall Love Scenes/When I look your eyes/All for you, Carpenters Singles 1969-1981, John Coltrane, Arpeggione Sonata / Trios Arpeggione Sonata / Trios Schubert, Les Musiciens JUMPER(BD) HITMAN UNRATED(BD)、SHOOTER(BD), セイシェル鳥の楽園, etc.


追 記
次回は、MACMINI+afplay+PicoPlayer+Play+Cog の試聴を書いてみたい。


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コメント 2

Cage

ご訪問ありがとうございました。
自作スピーカー製作、私も製作の経験ありますが
ちょっとした事で音が変わったり、自分の聞くジャンルにあわせて
チューニングしたり いろいろ楽めてよいですね。
(中国からNice!が打てなかったのでコメントのみで失礼します。)
by Cage (2011-11-12 12:19) 

Sasha

Cogeさんへ

中国より、コメントありがとうございます。

自作スピーカーも楽しいですが・・・

Blogを拝見するとポルシェ・Macと私と思考が似ていますね、私も、ケイマン・Macの愛用者です。

閑静な所にお住まいで本当に羨ましい! 
それでは、
私もリタイヤしたら・・・ それでは、また
by Sasha (2011-11-13 17:21) 

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