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HP-A3のOP amp.を変えて遊ぶ [MacMini]

2011/11/29

HP-A3のオペレーションアンプを変えて遊ぶ
IMG_7903.png

秋葉原
オペレーションアンプ(以後OP amp.)探しに秋葉原に行った。
小生は竜宮城の浦島太郎である、嬉し・楽し・羨まし~い
あの凄惨な事件から3年歩行者天国が完全復活しており、活気が漲っているが小生の考えている昔とは違う。
残骸と化した東京ラジオデパートビルに辿りつく。
 来る度に小生の目当ての店は無くなっている。
  電気の販売店・部品屋さん・真空管屋さんは、今は昔・・・無い・無~い!
お目当ての、OPアンプを探す
 しかし小生の調査不足で敗戦宣言となり、結局はnetで購入することとなった。
   行きつけの豚カツ屋さんで食事をして退散となった。
     秋葉原に行く一番の理由は、気分転換である???



HP-A3のOP amp.装着
IMG_79083.png
HP-A3のOPアンプの位置

① 先ず電源切る、HP−A3は、電源をUSBからとっているので、そのソケットを外す。
② HP−A3のカバーを外す、7ヶの +ネジで止まっている。
③ 写真HP-A3のソケットの下にマイナス時計ドライバーをソケットとOP amp.の間にゆっくり差し込んで外す。
④ 次に、装着するOP amp.の足がソケットの幅と合っているかを確認する。一般的にICのピンはソケットの幅より僅かに大きいのでピンの幅を合わす。
⑤ 差込は、OP amp.の半円マーク又は、1番pingの脇に点が打ってあるので、ソケットの半円のマークにあわせこみ、ゆっくり装着する。
⑥ HP−A3のカバーを戻す、ビス止め。
⑦ USB 電源を差し込み、所要ケーブルを接続 終了。

注 意
① 冬場は静電気でOP amp.を壊すことも考えられるので、触る時には体の放電が必要?
② OP amp.は、ソケットの差し方で電源ピンが変ってくるので反対側に差すと回路が壊れます。又ピンがズレて差しても壊れます。
③ HP-A3の内部改造は、保障対象外となる。
でも何故にHP-A3は、テストして下さい トばかりに OP amp.部がソケットになっているの?




試 聴
MacMini (Soft Audirvana) → 光デジタルケーブル → HP-A3
     → 真空管アンプ(6BQ5 s.t.c.) → 複合共鳴管スピーカー(FE103En-S)
                                で試聴した。

元々付いていた、OPA2134 (BURR-BROWN)も含めてFET(Field effect transistor)の物は4点①②③⑨、その他5点④⑤⑥⑦⑧は Bipolar transistor である。
価格は小生が1ヶを買った金額で参考程度に見てほしい、大量に購入すれば激安価格になるはずである。


fet3.png
左-OPA2604    右-OPA2134
下-OP275


① OPA2604 (BURR-BROWN) (FET)  ¥600
購入したものは、まだBBと打たれていたが現在はTexas Instrumentsに買収されていて、同じ型番で購入ができる。
この商品は、入出力がFETで構成されている。
音は情報量が多く全体が骨太で濃厚、低域が気持ちよく出る。
音楽がスローテンポに感じられるが、広がりも・定位も良く聴きやすい。
この音で善しとされる方には最高かも・・・

② OPA2134 (BURR-BROWN) (FET)
HP-A3に最初から付いているOP amp.で、いつも聴いているせいか、ナチュラルで色付けを感じさせない。

③ OP275 (Analog Devices) (FET) ¥400
OPA2604を硬くした音作りであり、輪郭がハッキリして分解能も広がりも素晴らしい。
オーソドックスな音づくりで何でも無難にこなし安心して聴ける。
アタック音にも強いが、それでいて疲れない音作りで中低域が充実している。
コストパフォーマンスからすれば1番かもしれない。



Hispeed.png
左-LME49860    右-LT1364

④ LME49860 (National Semiconductor) (Bipolar) ¥500
電気特性を重視して作られた製品であり、どのようなソースでも無難にこなす。
分解能・分離が良い優等生タイプ、どちらかと言うとプロ向け用の音と感じた。
電気特性を追求したわりには、素っ気なさを感じさせない。
小生のシステムでは、高域が少々きつく感じた。

⑤ LT1364 (Linear Technology)(Bipolar)   ¥800
ハイスピードで情報量も多く低域も良く出るが、真面目で清廉潔白、奇麗すぎて面白さがなく遊び心を感じられない。
電気特性が優れており、クールでカチッとした音を好まれる方は良いかも・・・



ja.png
左-NJM2114    右-NE5532A

⑥ NJM2114 (JRC) (Bipolar) ¥200
この中で唯一日本製品(日本無線)、これもロングセラーを続けている。NE5532Aと同様ローコスト版である。
一寸前のCDの音がするが、素直で現在でも通じると思われコスロパフォーマンスは抜群である。

⑦ NE5532A (Texas Instrument) (Bipolar) ¥230
音の広がりは良く、何でも御座れの音である。聴き慣れたCDの音がそこにある。
ロングセラー版であるが、現在でも通じる。



onbord.png
左-AD8397A    右-FIDELIXのディスクリート

⑧ AD8397A (Analog Devices)(Bipolar)  ¥1,200
電気特性は良いようだが、コストパフォーマンスで行くとハイスコアは与えられない。 OP amp. の値段というよりマウントにお金が掛かっている。

⑨ ディスクリートアンプ (FIDELIX) (JFET) ¥8,900
価格を考えない番外品である。
小生もディスクリートで挑戦しようとトランジスタ回路の本まで買ったが、何せド素人 早々に ギブアップしてしも~た。netでFIDELIXを見つけ、ディスクリートOP amp. を購入した。
オール JFETで作られており、8-pingのICと同じ大きさの基板上に作られた優れ物である。
 こんな小さな場所に、ほんとにご苦労さん! ト言いたくなる・・・
値段は一番高いが、この基板設計・実験・販売個数を考えれば非常に安いのかも・・・
FIDELIXのホームページを見ると、中川伸氏が多くのOP amp. の分析を行ない、音を素材から分析研究・カット&トライして出来た "的を射た" 商品である。
開発手法は大変好感が持て説得力があり、電気特性も表示されていて安心して購入できた。
音についてホームページでは控えめに書かれているが、低域の出方も良いし高域の肌触りも良く切れもある、どのようなソースでも非常に良いバランスで聴かせる。
表現力も非常に良くアコースティック楽器の余韻が綺麗に響く。
 一番遅れてきたこの商品であるが、一番のお気に入りとなった。


雑 感
最近まで汎用品となってきた OP amp.を聴いたとき、昔のCDプレーヤの音を感じた。
 このことは、CDプレーヤーの音は、OP amp. そのものの違いを聴いていた感じがする。
 昨今のOP amp.の出来にも驚かされるが、まだディスクリートには敵わない感じである。

OPアンプ変更は疲れる~~
   愚耳に念仏のような物である
        軽~く読み流して貰いたい!!


試聴CD
Melody Gardot Worrisome Heart, Diana Krall Love Scenes/When I look your eyes/All for you, Sophie Milman, John Coltrane, Arpeggione Sonata / Trios Arpeggione Sonata / Trios Schubert, Les Musiciens, セイシェル鳥の楽園, etc.


OPamp. の購入先 & 参考Blog
オーロラサウンド
http://www.aurorasound.jp/OPAMP.html
フェディレクス
http://www.fidelix.jp/technology/OP%20Amp.html

追 記
後日談であるが、光デジタルケーブルは、ノイズが多くUSBケーブルを薦める記事があった。その著者はソフトメーカーの方であるが、コンピューター内部の構造から光デジタルケーブル(toslink)は、ジッターが多いと記述であった。 説得力があり小生もUSB経由に変更した。


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とらさん

ご来訪 nice 有り難うございました。
もう少し先になりそうですが、もう一度オーディオも楽しみたいので参考になります。
by とらさん (2011-12-03 16:42) 

Sasha

久しぶりです
ものづくりは楽しいですね!
私も、とらさんの模型には興味を持って見ております。
nice ありがとうんございます。
また、遊びにいきます 宜しく。
by Sasha (2011-12-03 18:37) 

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