OTTO TP-L50 の改造調査 [レコードプレーヤー]
2009-12-13
TP-L50の調査
TP-L50の調査
このプレーヤは20年前DENONのDP-3000と交換したものだ。
当時、小生は120極リニアモータに憧れていたため、極端に価格の違う物々交換を行なったのだ。
これでイイのだ!!
このプレーヤーは、TP-L50→TP-L3→TP-L1(クォーツロック)と進化して行くのである。理想に近い120極のリニアモータを3相交流でドライブしたものは、後にも先にもこの方式以外には記憶にない!!
この素晴らしい遺産をなんとかして、復活・改良させてみたい。
筐体からターンテーブルを外す
プラスチックの筐体上に、アームを動作させるオート機構の歯車等が見える、軸は外して撮影を行なった。
この筐体では振動して下さいと言わんばかりである!!
左上の黒い半弧の部分が、3相交流の駆動部である。
素材として非常に良いリニアモータを使いながら今一評価が良くなかったのは、価格競争にさらされ基本構造を希薄化した結果であろう。
メカニカル部&制御部
それでは、筐体内を見よう。
ヲォーヲォー、ナンだこれは!!
オート機構が殆んど占拠している!!
脳ミソ、見~つけた!!
中央の1枚の制御板で、リニアモータ制御をしている。
右上に電源がある。
3mmぐらいのプラスチックの筐体下に、1mm厚の鉄のシャーシに軸受け・オート機構・制御系基盤等の殆どの部品をビス止めしてある。
オート機構と軸受けが同居していては、強靭な筐体など作れない。30年前のオート機構設計の大変さが分る。今ならば比較的簡単に制御機構を作れるはずであが・・・
これを見ると、もっと金を掛け、重量級の素晴らしい機器を作りたかったのでは・・・
技術者の苦悩を感じる!!!
ロータ部の120極マグネット
ローター部に鉄ピンを付けてみた。
120極リニアモータの磁区が 3°毎に切れているのが分る。
軸・軸受け単体
軸・軸受け単体を見ると強度・精度はあるようである。
軸の素材はステンレス製、軸受けはアルミダイキャスト製で時間と共に馴染む様に出来ている。
手で回すと殆どガタがなくスムーズに回る、軸・軸受間にはグリスが入っており引っ張ると密着度が良く抜けにくい。
そのままでも十分使えそうである。
追記:アームの購入を検討中です、入手しだい作成に入ります。
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