FE108EΣ&スーパースワン [スーパースワン]
2009-02-19
スーパースワン+FE108EΣ
スーパースワン
長岡先生がスワンを発表した時、随分変わったデザインだな なんて思った。その後の長岡先生の評価で、一ファンの小生も一度は聴いてみたくなり、フォステックスのエンクロージャキットD-101Sを購入した。バックロードと言うことで複雑な音道と部材の歪みを修正しながら作るのは結構大変なことだった。時間をかけ製作が終わり思ったときは、ネーミングはスーパースワンで優雅であるが、室内に置くと結構な大きさと形からくる違和感が大きかった。現在は全く感じない。
素材のラワン材については密度不足であるが、エンクロージャーの内部損失と小生のマンションの床とを相対的に考えれば妥当なところである。エンクロージャーの泣防止対策と補強としては、長岡先生の手法を踏襲し鉛インゴットの重力で床に強制的に押し付けてある。言い換えれば床もスピーカの一部として利用している、又天板上にも鉛インゴットを乗せてある。これが効く!スピーカ(振動源)近傍の重量は重いほど良く、内部損失が大きいほうが良いことが解る。
今まで、小生がフルレンジ10cmのスーパースワン(FE108EΣ使用)のみに固執しているのは、スピーカ分割による電気的・物理的煩わしさから開放されるためと、音源の大きさ(ベストは点音源と考えている)に起因するものが大である。確かにフルレンジ一発では帯域も狭いし、高域の指向性も悪くなり諸々の制約は受ける。しかしながら、音場再生においては一発で鳴らすのがベストと考えているので、小生はこれで善としている。
スーパースワンを20年近く愛用した現在でも、自作ということで愛着もあり諸条件を加味すれば、今後も小生はこのエンクロージャーを使い続けるであろう。
スピーカ単体の音として、以前使用していたフォステックスのFE108Sは素材の紙の音を強く感じた。現在のFE108EΣは素材もコーン紙構造・エッジ構造も違い、紙臭さは皆無と言って良い。フォステックスの技術の底力と継続力に敬意を表すると共に、素材開発・物理的解析技術の進歩を強く感じる。今後も良いユニットがあれば交換してみたい。
試聴位置でのスペクトラム
測定はスピーカ中央で3角形の頂点、距離は中央から約2m、耳の高さで測定してみた。サンプリング数は16384点で測定した。グリーンラインはリアルタイムの波形、レッドラインはピークホールドの波形。
無 音 時
無音時でも160Hz界隈で常にピークがあるが震動源は判らない。また6KHzにもピークがある、こちらはデジタル機器からのノイズと思われる。
ホワイトノイズを入れた時
ホワイトノイズを入れた時は、900Hz〜1KHzにかけてメカニカルクロスオーバーのディップがある。又7KHzからはダラ下がりでスピーカを正面に向けたとき、試聴位置では30度角になるので、そのようなスペクトルになるのであろう。又距離が離れれば高域は減衰しやすいのでこのような波形になった??と思われる。
或いは心配していた7KHzから上の極端な落ち込みは、マイク特性かもしれない、又13KHz以降は全く反応なく無心号と同じレベルである。近日中に調査が必要である。
可聴帯域から考えれば、このフルレンジは1KHzを中心に、100Hz〜7KHzぐらいまでは充分な再生能力を持っていると考えられる。
こんばんは。
うわあ、泣く子も黙る長岡教!(笑)
ぼくもベーシックなところでは、依然として長岡教です。
ケーブルは太く・短く。筐体は大きく・重く。
貧乏人は安いステレオを買え!^^;
インゴットに鉄アレイ?のオプションまで付いて、もう完璧!
無用な共振は、何としても、できる限り排除するのが正しい!
伝送ロス、内部共振による音質劣化は致命的だと思います!
by song4u (2012-05-04 00:08)
song4u様
私も、昔長岡教(狂)だった時代もありますが、オーディオ冬眠期間を経て考え方も変わって来たのも事実です。
時代も素材も変わり、組み合わされる箱も必然的に変わらなければならないと思います。しかし、基本的な信号経路の短縮・機械ロス・エンクロージャの内部損失などは永遠に普遍と思われます。
当時、スーパースワンのみで試聴をして来ましたが、他のスピーカーを造り聴いてみるとソコには又別の世界が在るのも事実です。
年のせいかあるレベルの音は許せる様になってきました!
蛇足ですが、鉄アレイの置き場がなくオマケで置いてあります。
by Sasha (2012-05-04 09:35)